静聴雨読

歴史文化を読み解く

さらに短いことば

2009-04-05 09:39:56 | 介護は楽しい
以前、母のことばがどんどん短くなっていく、と書きましたが、その通りに推移しています。というよりも、発語そのものが少なくなっている、といった方が正しいかもしれません。

食事の時に、「うまいか?」と聞くと、うまいときには以前は「うみゃ」といいましたが、今はうなづくだけです。発語を省略しています。

うまくないときは、「うまいか?」と聞くと、黙っています。
「うまくないか?」と聞くと、うなづきます。

先日、久しぶりに元気のいい日がありました。
食事の後、差し入れのプリンを一口食べた途端、「うまゃあ。」といいました。そして、プリンを食べ終わると、「うまかった。」とはっきり口に出しました。

食事後の散歩の途中、「何か食べたゃあ」といいます。
「今、食べたばかりじゃない。また、明日ね。」というと、激しく顔を横に振り、「今夜、食べる。」といいます。
これには驚きました。最近、否定や拒否の動作が極端に少なくなっていましたので、顔を横に振るしぐさが久しぶりでしたし、明日ではなく今夜、というような論理的発語も近来にないものでした。

このような気分の優れた日が多いといいのですが。  (2009/4)