静聴雨読

歴史文化を読み解く

ほくろがとれた

2009-04-07 06:51:44 | 介護は楽しい
母の左頬に大きなほくろがあります。大きな干しぶどうのようで、皮膚からぶら下がっています。40年くらい養っているものです。ここから血が出るようになり、医者に診てもらったところ、切除した方がいいとのことで、手術を受けることになりました。94歳にして、手術を受けるとは。心配もありましたが、簡単な手術で、入院も必要ないとのことなので、受けさせることにしました。

近くのクリニックでの手術はあっという間に終わりました。
以後はガーゼ交換のための通院を8日間行い、最後に抜糸して、終了です。
最後の日に病理検査の結果を知らせてもらいました。悪性の腫瘍ではない、とのことです。

通院のたびに母は車窓から外を見ています。久しぶりに町の雰囲気を味わっているようです。

老人ホームに帰り、左頬に手を当て、「痛いか?」と聞くと、黙っています。「痛くないか?」と聞くと、うなづきます。つまり、痛くないのです。

母は、ほくろのとれた痕を自分で確認することができません。
しかし、術後はどうやら気分がいいようです。表情がいきいきしている日が多くなったようです。  (2009/4)