in my room

静かなパラダイス

ビーチ・ボーイズ…

2006年03月29日 | Weblog
今日は肌寒い。まさに三寒四温。
この時期は調子がおかしくなりますね。
花粉も飛んでるし…
ブルース・ウィルスが出たので
「こちらブルームーン探偵社」のサントラの紹介です。
中身もオシャレで良い曲ばかりですよ。



夏が来るとビーチ・ボーイズ!(唐突すぎ?)
これは正しい。でも間違いでもある。
ビーチ・ボーイズはオール・シーズンOKなのです。
もちろんサーフィン・ミュージックや
ホッド・ロッド・チューン(改造車レース音楽=いわゆる若者向け?)も
楽しくて元気が出て素晴らしい出来映えだけど、
アナザー・サイドのビーチ・ボーイズも興味深い。
光と影なら後者、繊細で内省的なビーチ・ボーイズの音楽…
そしてこの2枚。


「ザ・ビーチ・ボーイズ・トゥデイ」(1965年)

こちらはヒット曲もたくさん入っているけど
レコードのB面に来るような曲がすごく良い。
Good to my baby、Please let me wonder、Kiss me baby 泣けてくる
B・ウイルソン(右から2人目)が引きこもり出したはこの頃から…
完全にオタク化しました。
ジャケットのイナタいセーター姿がいい雰囲気。
夏だけではない。



「フレンズ」(1967年)

こちらはとても静かで地味なアルバム。
別の事をしながら聞いているといつの間にか終わっているといった、
印象の薄い曲ばかりに思えるのだが、
本気を出して聞くとグイグイ内面に入ってきて上気してしまうほど素晴らしい。
やっぱり彼らのコーラスは絶品。まさに玄人芸!

ビーチ・ボーイズといえば
ビートルズの「サージェント~」と並び評される
歴史的な傑作「ペット・サウンズ」や
一家に一枚といわれた超定番の「クリスマス・アルバム」も
素晴らしいけれど、この2枚もなんとも魅力に満ちた素敵なアルバムだ。

ビーチ・ボーイズのウイルソン3兄弟の中で下の2人はすでに他界。
一時は麻薬中毒で再起を危ぶまれ、
一番危なかった長兄の“天才”ブライアン・ウィルソンが
近年精力的に活動している姿を見ると嬉しくもあり複雑でもある。
人生どこでどうなるか判らない。くじけずに前向きにやりなさい!
そんなメッセージも伝えてくれる貴重なグループだ。