・・・最近、テレビのバラエティー番組で「おもてなし」がギャグに使われることが多い。 気になって、電子国語辞書で引いてみたが「おもてなし」と云う言葉は、該当なしであった。
「持て成し」、「持て成す」と云う言葉は、古くから「枕草子」や「徒然草」などにも使われていたと辞書に書いてある。
ある旅行誌に「茶の湯のおもてなし」と云う一文をみつけた。
それによると、「おもてなし」の語源は「表裏なし」だそうだ。 茶道でいう「おもてなし」とは、茶道の「表」、即ち、建物、茶室、茶道具、花や掛け軸などの「もの」。
そして、「裏」、即ち、主人の動作、言動などを「こと」と言い、それら「もの」、「こと」を合わせた、表裏すべてが一体となって、「おもてなし」になるのだそうである。
日本人の「おもてなし」と云うのは、茶道の心からきているように感じる。