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JALの「どこかにマイル」で天草旅行してきた

2017年09月04日 | 旅行

誰が撮影したのでしょう・・・?

家族三人でまったり、どこでもいいから旅行に行きたい。でも、目的地選び面倒くさい、なかなか意見が一致しない、遠くに行きたいけど予算がない。

こんな我が家のニーズにぴったりの企画があるとカリスマ元添乗員(??)の嫁が引っ張り出してきたのがJALの「どこかにマイル」。通常の半分のマイルからつかえて、その代り行先は4つからしか選べない。しかもその4つはダイナミックに変化する。大自然派のオイラは北海道に行きたい。
ある日の選択肢
① 帯広
② 伊丹(大阪)
③ 鹿児島
④ 北九州
しかし、このメンバーだと一番本数の多い②を引く可能性が高い。あまりお得感がない。よってこのパターンは却下。

旅情派南国派の嫁が推してきた次の日の選択肢は
① 福岡
② 大分
③ 熊本
④ 徳島
・・・だったかな?とりあえずこれで申し込んでみた。

数日後、連絡が入り行先が③熊本に決定。ふうむ、熊本は20年ぶりだな。どうせなら熊本プロパーじゃないところがいいな、そうだ、天草とか面白いんじゃね
次の日から嫁の宿探しが始まりました。色々調べるとグルメも多く、当然ながら隠れキリシタンの跡をたどる旅もたくさんできる、そして全国唯一ともいえる大量のイルカウォッチングもできるらしい!これは楽しいぞ、と。


一方私はレンタルビデオ屋に行ってSilenceを借りてきた。

ずっと見たかった。遠藤周作先生の原作読んだのは中学生の頃だったか。


何度読んでも衝撃的な内容。

これがきっかけとなり、日本人にとっての宗教観、キリシタン弾圧、そして蜂起、そして潜伏、土着化、再発見・・・そんな日本のキリシタンの歴史を調べること数週間を経て、当日を迎えました。

金曜日早朝8時の飛行機でぴゅーんと熊本へ。レンタカーを借りて天草に移動するわけですが、結構遠い(横浜から沼津あたりまで下の道で移動するイメージ。道はすいているけど。)。




天草は大きな二つの島からなる。途中、いくつもの橋を通過。

お目当てのイルカ狩りウォッチングができる五和(いつわ)の漁港にお昼過ぎに到着。


昼食はここ、幸寿司








握りずし、海鮮丼、クルマエビの天丼を注文。サービスでカマ焼きも!さすがの地物尽し、美味しゅうございました。そしてチビ太は相変わらずの海老天独占。一本も分けてもらえませんでした。


天草のイルカ追い込み漁ウォッチングは遭遇率98%ということで、全国他の箇所のものと比較しても高確率が期待できます。


イルカと遭遇する海へはちっこい漁船で行きます。出航するなりおっちゃんが『今日は風が強いし、あまり期待できないかもな~』と熊本弁(聞き取れず)で言ったので、少し心配に。台風が小笠原に来ているので、海は大しけ。

漁船が木の葉のように大波に遊ばれます。船底を波が叩く激しい音。ジェットコースターより激しい縦揺れ。ホントひっくりかえり、海に投げ出されそう。

そんな中、きゃっきゃっきゃとはしゃぐ六歳児w

15分くらい大波にゆられてポイントへ進みますが、見渡せど大海原で何も見えません。イルカの姿を探しますが、それは全て波の飛沫。


もう少し先に行くと小さな漁船が二艘、縦に連なって進んでいます。そしてもう少し近づくと、漁船に乗る人たちが着るライフジャケットのオレンジ色が見えてきました。

そう、その二隻はイルカの群れを追いかけているのです。

ここは天草と島原の間の海峡、早崎瀬戸、海底には起伏の激しい岩礁底が広がる。端から端までが4.4 km ほどしかなく、有明海の入口に位置することから、全国的に見ても潮流が早く日本三大潮流のひとつなんだそう。プランクトンの発生が活発で絶好の漁場が形成されているため、豊富な魚に集まるミナミバンドウイルカの群れも見られるんだと。群れには200頭いるそうだ。


近づくと、いるわいるわ。


佃煮にするくらいうじゃうじゃいます。

今日は海が荒れているので泳いでいる姿を見るだけですが、凪いでいる日は船にもっと寄ってきてくれるらしいです。


こんな近くで一緒に泳げるなんて、親子ともどもカンドー!です

日本で一番たくさんの野生のイルカが 見られる海峡、天草の早崎瀬戸に行ってきた





大興奮の親子(特に父)でした。大満足で一日目の宿へ。天草 海辺の宿 旅館 花月(苓北店)

今回は一日目はやや節約して(民宿風)、二日目を豪華にいくプランでした。確かに一日目は3人で12000円程度と非常にリーズナブルでしたが、安いしごはんおいしいしお風呂広いし、宿のおばちゃんやさしいし、言うことなしでした。貢物の鳩サブレーがきいたなw


夜は花火。誰もいないビーチでやりたい放題でした。

朝はFacebookでもあげたとおり、父だけ早朝ランニング。


息子は砂浜でCars 3ごっこ

宿の裏の富岡城は島原の乱の激戦地。眺めがよかったので朝食後の家族をご案内。


あの~ここはそういうところではないのですがw


天主には展示館がありました。


今回の旅行で、島原・天草の乱という歴史的に有名な乱もさることながら、乱の後地域がどのように復興したか(名代官鈴木重成)、そして隠れキリシタンがどのように潜伏し、そしてキリスト教のオラショが口伝されすぎて原型をとどめなくなったこととか、江戸末期に大量の隠れキリシタンが発覚した事件(天草崩れ)、とか教科書には記載されない多くの事象を学ぶことができました。

横浜に帰ってからも隠れキリシタンの勉強は続きます・・・


右に少し見えるのはここ、富岡にも来訪したことがある頼山陽と勝海舟の像


そんな歴史のことはどうでもよく、とにかく楽しそうな母子

さて、二日目は南島へいってから、きびすを返して北上します。まずは来年度2018年度の世界遺産登録を目指す埼津へ。


と、その前に、大江天主堂


チビ太カメラマンにとってもらいました






天草ちゃんぽんは、日本三大ちゃんぽんで、天草の島民食らしいです。というわけで大江天主堂ふもとにある、名店メーンの盛りでいくらほじっても麺にたどりつかない一品を


ちゃんぽんはこちらね。天草ちゃんぽん、大ファンになりました。

そしてドライブすること数時間、4時前に今日の宿、松島温泉に到着
きょうの宿はなかしま荘


なぜかこの宿、体育館が併設。そしてボルダリングもできる。


失敗し放題


ボーリングもできるし、とにかくやりたい放題暴れたい放題。








地下1キロからくみ上げる温泉は、オレンジ色でかなりしょっぱい。この家族風呂には結局朝晩二回もはいってほっかほか♪


風呂上りは、「とりあえずラガーね!」


夕食は、夕陽の見える部屋で天草海の幸尽くし


部屋からの夕陽







今回の3人まったり旅行で思ったのは、『一人っ子とする旅行って、なんとも素敵なまったり時間が流れるなぁ』ということ。
親二人がフルパワーで愛情一点集中攻撃をし、子供はそれを当たり前のように受け止める。
ほかにほだされる心配事がないから、親もおおらかにすごせて、鷹揚な時間がゆっくり、流れていく・・・

ゆっくりよい時間が流れた家族そろっての夏休みでした。
嫁さんありがとう。



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