アイヌ民族情報センター活動日誌

日本キリスト教団北海教区アイヌ民族情報センターの活動日誌
1996年設立 

教会訪問

2008-03-09 10:10:38 | インポート
3日に教会所在地アイヌ語ポスターを持参し、各教会訪問に出かけました。まずは札幌北部教会、札幌元町教会(不在・残念)、札幌教会(不在)、教区事務所、ホレンコ、クリスチャンセンター。
4日には、江別教会、滝川二の坂伝道所を訪問。
5日は、厚別教会、東札幌教会。6日は真駒内教会、麻生教会(不在)を訪問しました。

7日は世界各地で、「世界祈祷日」が行なわれましたが、留萌でもカトリック・聖公会、そしてわたし達の三教会合同で礼拝を行いました。わたしが説教に当っていたので慌てていろいろと調べ、分かりやすくパワーポイントを使っての説教をしました。
みなさんもびっくりされていましたが、写真や図式が話を分かりやすくしたようで喜んで頂きました。
今年は、ガイアナ協同共和国(通称ガイアナ)の女性たちが式文を作り、ガイアナの歴史と現在の祈りの課題を共有しました。
全く知らないことばかりで、たいへん勉強になりました。
国名の由来は、先住民族アラワク民族の言葉で、“豊かな水の地”の意味。

今のガイアナの地には元々アラワク族とカリブ族他の先住民族の地でした。
先住民族とキリスト教会との関係も話に入れました。
トーマス・バージャーの「コロンブスが来てから」(朝日選書)の一部を引用しました。
コロンブス(フランス)の航海に続いてスペインが西インド諸島を征服。まずエスパニョーラ島の先住民族を皆殺しし、キューバやカリブ海の他の島々も同じようにします。さらに、南アメリカを進んで行きます。1521年にはメキシコ、1532年にはペルーが征服され、1540年までにカリブ海の先住民族は事実上「絶滅させれていた」とバージャーは説明します。
同じことが、北アメリカにおいても、さらにアイヌ・モシリにおいても行なわれたわけです。

その中の、カリブ族(Caribs)を少々、今後も追ってみたいと思います。と言うのは調べるうちに、「アラワク族の男を殺して食べていたと言われ、コロンブスらスペイン人の報告で人食い人種と見られ、カニバリズム(英語:Cannibalism)と言う言葉も出来た」とあったから。
カニバリズムについて、実は最近、調べていたところだったのです。この語源がカリブ族にあるとは・・・。

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』の序に「カニバリズムに関する一次資料のほとんどすべては、他者についてのものであり、偏見や侮蔑に基づくものも多くその信憑性はかならずしも高くはない。」と書いているのですが、そのことを踏まえて、扱いは丁寧にしなければと思います(食人は非人道的であり、だから「先住民族は野蛮で未文明」と単純に結び付けてはいけないということです)。

事前に調べてたどり着いた本が礫川全次著「歴史民族学資料 書2 人喰いの民族学」批評社です。道立図書館にあることが確認出来ているのでまた借りようと思います。

食人はいくつかの定義に分けられるようです。例えば、事故や戦争などでの飢餓状態のとき。あるいは儀礼的なもの、呪術的なもの、刑罰および復讐、病気治療、そして嗜好など。
日本の旧い歴史にも新しい歴史にもあったようです。

そんなこんなで、新渡戸稲造全集は全くすすんでいません。
来週も教会まわりです。


滝が凍っています


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