アイヌ民族情報センター活動日誌

日本キリスト教団北海教区アイヌ民族情報センターの活動日誌
1996年設立 

ラコタ民族の自治と生存への取り組み講演

2010-05-24 20:04:11 | インポート
今週の木曜は北海道大学アイヌ・先住民研究センターの講演「先住民ラコタの民族自治と生存への取り組み」があります。講師はThomas Biolsi(トーマス・ビオルシ)さん(カリフォルニア大学バークレー校エスニック・スタディーズ研究科長)。文化人類学と法律学の観点からお話されるとのこと。遺骨収集の問題や返還にまつわる問題も伺えばお答えいただけるでしょうか。トーマスさんご自身はラコタ民族の方でしょうか。講師の詳しい紹介なども案内に書いて頂けたらうれしいです。
http://www.cais.hokudai.ac.jp/event/e_kouen.html
いつも立派なカラー刷りの案内がありますが、お金をかけているなぁ~と気になります。印刷数や配布範囲はどれぐらいなのでしょう。アイヌの方のお話も伺いたいです。本にもなりましたが、シンポジウムはアイヌの方がコメントされてたいへん良かったです(過去ブログに書きました)。


皇帝ペンギン(旭山動物園)

ディー・ブラウン著「わが魂を聖地に埋めよ」(草思社1972)を読んでいますが、一章から白人の先住民族に対する嘘、裏切り、略奪、レイプ、虐殺、民族絶滅の数々、つらくてなかなか先が読めません。
この書でラコタは西部でもっとも数が多くて強力な部族だったと書かれています。ラコタ民族の名として、タ・オヤ・テ・ドゥタ(歩きながら狩をする鷹。またはリトル・クロー)、マフピワ・ルタ(レッド・クラウド)、クレージー・ホース、タタンカ・ヨタンカ(シッティング・ブル)、スポッテド・テイルが記されています。地図も見ながら一つひとつの歴史を追っています。

AFPBB News(2007年12月20日)に、「北米先住民族ラコタ、米国から『独立宣言』」というニュースを掲載しています。
以下、抜粋して添付します。
 ラコタ族の代表らは19日、ワシントンD.C.郊外の荒廃した地区にある教会で記者会見を開き、「米国政府と締結した諸条約から離脱する」と発表。 新しく発足する「ラコタ国」は、ネブラスカ(Nebraska)、サウスダコタ(South Dakota)、ノースダコタ(North Dakota)、モンタナ(Montana)、ワイオミング(Wyoming)の5州の各部分をまたぐという。ミーンズ氏によると、ラコタ国は独自の旅券や自動車免許証を発行し、住民が米国の市民権を放棄すれば住民税は徴収しないとしている。
 今年9月、国連(UN)が「先住民族の権利に関する国連宣言」(先住民族宣言)を採択したことがひとつのきっかけとなった。この宣言には拘束力はないが、米国は採択の際、自国の法と衝突するとして反対している。
http://www.afpbb.com/article/politics/2328199/2469480


このニュースによると、現在、ラコタ民族の男性の平均寿命は世界でも最も短い44歳未満。10代の自殺率は米国平均の1.5倍、乳幼児死亡率は米国平均の5倍、失業率も高いとのこと。
民族自治と様々な取り組みについて詳しく最新情報を伺えたらと思います。そして、それがアイヌ民族の権利回復の一助になったらいいと願います。


旭川の見本林(三浦綾子文学記念館前)

今日はNCC教育部の教育週間用に、アイヌ民族のことを学ぶための学習教材作りに頭を悩ませました。
当センターがどうしてアイヌ民族の権利回復の働きに連なるか、そのことを北海教区の宣教の課題とするのはなぜかを、当ブログの自然の写真など12枚ほどをパネルにして小学生にも分かり安い言葉で数行にまとめるというもので、教育週間に希望教会や学校に貸し出すのだそうです。あと二週間で原案を出さなければなりません・・・・。悩みこんがらがっているときにこども達が来たのですぐに逃避して遊んでしまった・・・
今日も新しい小学3年生の男の子達の二人をふくむ7人が入れ替わり来て、風船バレーをして行きました。
北海道では6月に運動会があるので誘ってくれました。