アイヌ民族情報センター活動日誌

日本キリスト教団北海教区アイヌ民族情報センターの活動日誌
1996年設立 

有識者懇談会にアイヌ民族も参加の方向

2008-06-25 05:23:48 | インポート
昨日の北海道新聞記事に注目のニュース。
北海道新聞(06/24 06:50)http://www.hokkaido-np.co.jp/news/politics/100626.php

有識者懇談会にアイヌ民族も参加の方向で考えるとのこと。
 政府は、先の衆参両院の「アイヌ民族を先住民族とすることを求める決議」に基づいて、アイヌ民族政策を新たに検討する有識者懇談会を設置する方針を固めました。
しかし、委員は数人規模として、その中にはアイヌ民族は含めずにアドヴァイザーとしての位置に過ぎないような考えを町村官房長官は述べていました。
それに対して
「当事者であるアイヌ民族の懇談会入りは不可欠」とする道ウタリ協会が、
高橋はるみ知事や超党派の国会議員を通じて働きかけを続けた結果、容認に傾いた。
福田康夫首相の判断を待って最終決定する。(記事より)

とのこと。当然のことなのですが。その当然のことを拒否してきた政府が少し前進するかという注目のニュースですね。



24日の昨日は、「先住民族サミット」関連で急きょ札幌に向かいました。
朝早く出かけたので、途中で石狩の八幡にある樺太アイヌ慰霊碑に寄りました。
18日にもアプカシウォーク参加されていたキムくんとアグネスさんを乗せて札幌に向かう途中、せっかくと思い慰霊碑に立ち寄って樺太アイヌの強制連行についての説明をさせて頂きました。お二人とも真剣に聞いて下さり、祈りを込めてムックリを弾かれました。
八幡墓地の奥のほうにひっそりと慰霊碑は建っています。周りが草ぼうぼうだったので昨日、簡単に鎌で切ってきました。
(慰霊碑については06年9月30日、強制移住に関しては07年6月18日のブログ参照下さい)

札幌に着いて、待ち合わせの時間が少しあったので「アイヌ文化振興・研究機構」に寄り、新しく出来た小中学校の副読本を頂きにいきました。道外からの来客にいいかと数冊をお願いしたのですが、注文が多く品薄でひとり一冊とのことでした。残念。担当の方のお話では、道外の高校からの依頼が多いとの事。中学生用でも十分使えると好評のようです。学校教育の中で十分に用いられて、アイヌ民族の存在と歴史が正しく伝わり、権利回復の道が開かれることを祈ります。
アイヌ文化振興・研究機構URL http://www.frpac.or.jp/

その後、「先住民族サミット」に参加する先住民族の皆さんの置かれている現状・課題レポートのデーターをやっとGET。
ようやっと手に入ったデーターを持って留萌へ帰宅。これから「先住民族サミット」会場に掲示する先住民族のパネルを作成します。たたみ一畳ほどの大きさのパネルですので、どうしたらいいかを考えながら、昨日は終わってしまいました。
今日一日で仕上げねば・・・


増毛の南にある別苅。アイヌ語地名pesh-tukari(断崖の・手前)の通り、その先の岬は断崖。


もう少し南にいくとある赤岩岬。アイヌ語ではkema-hure(脚・赤い)
この辺りの岩は赤いです。