アイヌ民族情報センター活動日誌

日本キリスト教団北海教区アイヌ民族情報センターの活動日誌
1996年設立 

国連先住民族宣言をめぐっての国会論議(1)

2008-01-28 18:45:34 | インポート
第168回国会にて、衆議院議員の鈴木宗男(新党大地)さん。
国連総会の本会議で、先住民族の権利に関する国連宣言(以下、「先住民族宣言」という。)が
賛成多数で採択されたその翌日から、12月25日までの間に何度もの質問をされています。

詳しくは衆議院 質問答弁のURLへ直接いって、確認を。
http://www.shugiin.go.jp/index.nsf/html/index_shitsumon.htm

9月14日提出(質問第二四号)の
「国連総会における「」先住民族宣言」の採択に関する質問主意書」
には、以下の質問がありました。

一 二〇〇七年九月十三日、承知するが、このことを政府は承知しているか。
二 「先住民族宣言」の内容につき、説明されたい。
三 「先住民族宣言」に対する政府の評価如何。
四 我が国において、「先住民族宣言」にある「先住民族」に該当する民族はどの民族を指すか。政府の見解如何。
五 日本政府は一の国連総会において、「先住民族宣言」に賛成、反対どちらの意を表したか。
六 アイヌ民族が我が国における先住民族であることは明白であると思料するが、政府の見解如何。
七 五で、賛成の意を表したのならば、「先住民族宣言」が謳う先住民族の政治的自決権、土地・領土・資源の権利等を、アイヌ民族に対して適用すべきであると思料するが、政府の見解如何。
http://www.shugiin.go.jp/index.nsf/html/index_shitsumon.htm

これに対し、日本政府は9月25日付、 安倍晋三(当時、内閣総理大臣)名で以下の答弁をしています。

一について
 御指摘の事項については、承知している。
二について
 お尋ねの「先住民族の権利に関する国際連合宣言」(以下「宣言」という。)は、先住民族が集団又は個人として、国際連合憲章、世界人権宣言及び国際人権法において認められたすべての人権及び基本的自由を完全に享受する権利を有することを始め、先住民族及びその個人の種々の権利及び自由について述べたものである。
三及び五について
 我が国は、宣言について、基本的には、人権の保護に資するものとして、賛成票を投じたところである。
四について
 「先住民族」については、現在のところ、国際的に確立した定義がなく、宣言においても、「先住民族」の定義についての記述はないことから、我が国として宣言にいう「先住民族」に該当する民族がどの民族を指すのかについて、お答えすることは困難である。
六及び七について
 アイヌの人々が、アイヌ語や独自の風俗習慣を始めとする固有の文化を発展させてきた民族であり、いわゆる和人との関係において、日本列島北部周辺、取り分け北海道に先住していたことについては、歴史的事実として認識しているが、「先住民族」の定義をめぐる現状が四についてで述べたような状況にあり、アイヌの人々が宣言にいう「先住民族」であるか、また、宣言において述べられた権利を適用すべきかについて、お答えすることは困難である。

http://www.shugiin.go.jp/index.nsf/html/index_shitsumon.htm


みなさん、これを読んでどう思われます?
この続きの国会論議に関しては後日に。






今朝、札幌からの帰り道(厚田)で、運よく出会ったフクロウ!
4メートルまで近づきました。
石坂 啓のマンガ「ハルコロ」には、フクロウに会うという恵みを他の人に言ったらありがたみが無くなるから、
言わないようにという、ニュアンスのことが書かれていたので、黙っておこうと思っても見たのですが・・・
喜びは分かち合いたいと思いつつUP