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奥井みさき、旅の記録と徒然日記

仕事の合間に旅行、旅行の合間に仕事。
フリーライター・奥井みさきの旅日記と、日々思うこと。
札幌からです。

「楽天日本一 大セール」

2013-11-06 05:07:38 | つらつら思ったこと
プロ野球は東北楽天ゴールデンイーグルスが日本一になりました。
元仙台市民の私としても、非常に嬉しい。

プロ野球チームが優勝すると、「優勝セール」が行われます。
今回も仙台などでは大変な賑いになっていることでしょう。

ですが北海道では全く関係がない。
どこかのスーパーが便乗してセールを打たないか…。

というように、普通は地域や親会社に関係がないとセールの恩恵に与れない。

ところが今回の楽天の優勝では一味違いました。
実店舗ではなく、“楽天市場”で大セールを実施!

これなら住んでいるところに関係なく、全国民が恩恵を受ける。

話題になったのは星野監督の背番号(77番)にちなんだ77%引きセール。
その他1,001円セールや77円セールがありました。

その結果売上1位だったのが、
宮城県や楽天とは全く関係ない和歌山のみかんだったという落ちもついた。

また楽天トラベルでは帝国ホテル東京で80㎡のお部屋が2食付きで77円。

このような芸当ができるのもIT企業ならではですし、
それに乗っかる企画を帝国ホテルが打つのもこれまたITならでは。

ジャイアンツが優勝したところで、帝国ホテルが77円で協賛セールをするわけがない。

こういう時代なのだな。

これからの世の中、実店舗や旧来のマーケットだけを見ていたのでは機会を逸します。
ネットの発達に合わせて柔軟に発想していけるところが売上を伸ばします。

楽天の優勝によってそのことがはっきりと浮き彫りになりました。

※今までネットで購買したことのない層が今回、かなり購買に走ったような気がする
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電力会社売上高に見る各地域の経済力(下)

2013-11-05 05:37:44 | 北海道のこと



昨日の続き。

では、まとめてみます。

四電は北電の1/4の面積のところで北海道の0.7倍ほどの人口を相手に売上高はほぼ同じ。
九電は北電の1/2の面積のところで北海道の2.4倍の人口を相手に3倍の売上。
沖電は北電の1/60の面積のところで北海道の1/4倍の人口を相手に1/3の売上。

人口比の売上高は3社とも北電を上回っています。

これは夏場のエアコン事情もあるので単純にはいえませんが、
それを抜きにしても北電の売上高が相対的に低いと見ることができます。

一般家庭の電気代は各地域でそれほど差があると思えませんから、
この売上高の差は主に産業用電力の差と考えていいでしょう。

北海道は産業競争力が弱い。

また北海道は当然ながら面積が広い。

北電は広大な営業エリアに電線を張り巡らし人口密度の低いところで電力を売っている。
これはいかにも効率が悪いし、経営基盤の脆弱さを表している。

さて最後に、東北電力と比べてみます。

細かいデータは控えますが、
東北電力は北電の0.8倍の面積のところで北海道の1.7倍の人口を相手に3倍以上の売上。

これも細かく分析すれば面白そうですが、面倒くさいので今はしない。

結論は、北電は北海道では大企業だが内実は同業他社に比べて脆い。
これはJR北海道の構図と同じで、北海道全体の問題でもある。

北海道を飛び出して全国区になった企業はなかなか順調なのですが、
それはまた別の機会に。

終わり。
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電力会社売上高に見る各地域の経済力(上)

2013-11-04 05:41:34 | 北海道のこと



いつか書いてやろうと思っていたことを、
各電力会社9月期中間決算が出たことを機会に書いてみます。

それは、電力会社間の売上高を比べることによって地域の経済力を見ること。
売上高でなくても、発電量でも何でもいいのですが。

まずは電力10社の中間決算をご覧下さい。
データは11月1日の朝日新聞朝刊(札幌14版)から。

この中で見て欲しいのは以下の4社です(数字は売上高・単位億円)。

北海道電力   2900
四国電力     2985
九州電力     8682
沖縄電力      945

電力会社の売上高ですから、
いろいろ付帯事業の売上もあるでしょうがほぼ電力の売上高としましょう。

ざっと見ると売上高は北電(ほくでん)と四電(よんでん)が同じくらい、
九電(きゅうでん)は北電の約3倍、沖電(おきでん)は北電の約3分の1。

さて、各地域の面積を比べてみます。

北海道と比べるとこれもざっと四国地方は1/4、九州地方は1/2、沖縄県は1/60となります。

次に各地域の人口は以下の通り。

北海道      約544万人
四国地方     約390万人
九州地方      約1310万人
沖縄県      約141万人

続きは明日。
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「ロシアが見たアイヌ文化」(小樽市総合博物館・企画展)

2013-11-03 06:11:02 | イベント
国内初公開となるロシア科学アカデミー・ピョートル大帝記念人類学民族学博物館所蔵の、
千島アイヌや樺太アイヌも生活道具などの展示です。

北海道には歴史的経緯からアイヌ文化の諸資料がたくさんあります。
それと同時にまたロシアにも日本にはないアイヌ文化の諸資料がある。

この展示にも日本には現存していない、
私が今まで見たことがない資料が並べられていて、
非常に興味深いものがありました。

特に千島アイヌの諸資料はやはりロシア独自のものでしょう。
その民俗、風習、生活道具などは樺太アイヌや北海道アイヌとはかなり違います。

珍しい展示もたくさんあります。
魚や獣の皮製の靴や着物、子供の遊び道具、釣具や煙管、神事に使う道具など。

子供の遊び道具や釣具などのごくありふれた生活道具はなかなか保存されません。
日常的過ぎて現存していないことが多い。
それらがこの展示では見ることができます。

また収集者や収集年、収集地がはっきりしていて保存状態も非常にいい。
まさに一級品の資料を見ることができるまたとない機会といえます。
この中の資料の多くは、私が生きている間に2度と見ることができないでしょう。

私が一番驚いたのは、ミイラ化した鳥の頭がついたイナウ(神具で、御幣もようなもの)。
木製のイナウはいくらでも見たことがありますが、これは初めて。

一口に“アイヌ文化”といいますが、
その地域によってかなり多様性があることが示されています。

北海道と樺太と千島、各アイヌ文化の違いが一堂に比べられて面白い。

出店数は約140点と少ないのですがそのどれもが目を見張るもの。
久しぶりに知的好奇心が満たされた展示でした。

※会期は11月25日(月)まで、小樽市総合博物館本館にて、入館料のみで見学できます
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小樽市総合博物館(本館)

2013-11-02 05:13:37 | 北海道の博物館



手宮にある市立博物館の本館です。
本館の他に、色内2丁目には「運河館(旧小樽市博物館)」があります。





ここは元々旧手宮線・手宮駅も構内敷地に建てられています。
また前身が「小樽交通記念館」だったとうこともあり、メインの展示は交通関係です。

チケット売り場は昔の国鉄の改札みたい、萌える。





屋内展示室は「鉄道・科学・歴史館」となっており、
1階は北海道の鉄道関係資料がメインでその他にプラネタリウムもあります。

1階の展示内容は北海道の鉄道発祥から現在までを解説したものになっており、
懐かしい写真やきっぷ、その他の資料も充実しています。

映像や音声、動く模型なども多用していてそれはそれで楽しいのですが、
残念なのは故障や不具合により動かない模型が多数あること。

作る時はいいのでしょうが後々のメンテナンスを考えないとこうなる、という見本です。

2階は科学関係と企画展示室になっていますが、
科学展示があるのは「小樽市青少年科学技術館」を統合したから。

さてここの本当の価値は屋外にあるのですが、
諸事情により私は今回はあまり見学しませんでしたので、後日改めて。

全体的な印象としては、どこか中途半端という気がしています。
館の成り立ち上仕方ないとはいえ、鉄道と科学を一緒にすることに無理がある。

とはいえ前身の「交通記念館」は利用客の減少により閉鎖になったとのこと。
「交通記念館」当時は入館料が高かったということもあるのですが、
“鉄道”だけで集客を維持するのはなかなか難しいものだと感じます。

市の博物館として再出発して六年、これからも頑張って欲しいですね。

最後に、プラネタリウムの椅子は座り心地が悪くて首が痛くなった。
こういうところも中途半端。




*小樽市総合博物館(本館)

住    所:小樽市手宮1丁目
開館時間:9:30~17:00
入 館 料:夏期は一般400円、高校生200円、冬期は一般300円、高校生150円など(年間パスなどあり)
休 館 日:火曜日(祝日の場合は翌日)、12月29日~1月3日
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阪急阪神ホテルズによる食品偽装(後)

2013-11-01 05:19:50 | つらつら思ったこと
前日の続き。

この阪急阪神ホテルズは、阪急ホテルズや第一ホテルなど数社が一緒になった会社。

企業の統合はみずほ銀行や東京中央銀行などを見てもわかるように、
なかなか一筋縄ではいかない部分がある。

出身母体ごとに違う企業文化の垣根を越えることは難しい。

これも理屈を越えた、心の部分です。
そのことが今回の問題に根幹にある。

ホテル業界独特な問題を含め、
そういうことを全く理解していないかその調整能力がない方が社長になった。

そういう方が食品偽装の問題を調査しその結果を記者会見する、
そこにそもそも無理があったのだな。

顧客対応を含め本質がわかっていないから、わけのわからない記者会見になった。
そして辞任という結果になった。

どこぞの銀行とは違い、辞任したことだけでも評価できるが。

さて、今後はどうするか。

社内の風通しをよくし意思疎通を図り、コンプライアンスを守るという、
通り一遍の対策では問題の解決は図れない。

これからは今までのすべてを捨てて新しい企業理念を構築し、
生まれ変わるつもりで再出発をする。

それができるかどうかで、阪急阪神ホテルズの今後が決まります。

※これは某JR北にも言えること、身の振り方を間違えるな。
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