奥井みさき、旅の記録と徒然日記

仕事の合間に旅行、旅行の合間に仕事。
フリーライター・奥井みさきの旅日記と、日々思うこと。
札幌からです。

石狩川伏古渡船跡

2023-06-20 06:10:58 | 北海道の旅日記(道央)

 

昨日の続きです。

昨日の記念碑から道道279号線を進むと雨竜川と石狩川を渡る橋(江竜橋)があります。
その橋のたもとに渡船跡の記念碑があります。

ここはもともとアイヌの方々が丸木舟で川の往来をしていました。

雨竜町の開拓期、入植者が多くなると対岸との往来のため渡船の必要性が増し、
1889年に坂口幸太氏が丸木舟を譲り受け渡船事業が始まりました。

函館本線・江部乙駅の開業は1898年です。

渡船事業の運営は往来の増加により個人から伏古集落、そして北海道に移り存続していましたが、
いよいよ永久橋架設の必要が高まり1965年に初代・江竜橋が完成しました。

橋の開通により開拓期以来続いてきた伏古渡船場は廃止になりましたが、
この間は1件の事故もなかったそうです。

初代・江竜橋は狭隘だったことと老朽化により建て替えられ、
2011年に現在の2代目・江竜橋になっています。

記念碑とその案内板も2代目の開通に伴い移設されています。

石狩川にはかつて、上流から河口まで100か所あまりの渡船があったそうです。
ここはそんな場所の一つでした

ちなみに最後まで残っていたのは美浦渡船で廃止になったのは2011年、これが北海道最後の渡船でした。

コメント
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