雨竜町の中心街の国道275号線から分かれて滝川市江部乙に抜ける道があります。
道道279号江部乙雨竜線ですが、そこを曲がって市街地が途切れるあたりに2つの石碑が建っています。
“检”の文字、読めますか?
なかなか難しいですが、“検”の異体字ですね。
『馬検場跡』、ということになります。
「馬検場」とは、馬のセリ場のことです。
ということで雨竜町の馬検場とはどんな様子だったのかを調べましたが、わからなかった。
その存在を示す文献や写真がないのです。
中央図書館に収蔵されている雨竜町史にも記述がなかった。
仕方ないので碑文を読んでいきましょう。
昭和十三年大熊金太郎氏届子爵所有地209アール確保に努め同志
相計り挺身この地に馬検場を設け馬産振興に寄与すること多年後時
勢の推移に伴いこれを町に寄附した茲に往時を偲び碑を建てる
昭和四十五年十一月 雨竜町
昔は農作業に農耕馬は欠かせないものでした。
その馬の力比べとして“ばん馬(ばんえい競馬)”が発生しています。
その馬の取引場所がここにあった、という標がこの碑です。
ちなみにもう一つの記念碑は「成功紀念碑」です。