JR北海道は5日、北海道新幹線開業に伴い設定される「おトクなきっぷ」を発表しました。
思うところはいろいろあるのですが、今日は函館と青森を行き来する場合を考えてみます。
この区間は現在、函館からは「青森・弘前フリーきっぷ」が設定されています。
函館から青森ー弘前のフリーエリアまで往復で指定席は8,130円、自由席は6,990円です。
これが北海道新幹線開業後のおトクなきっぷはネット申込み限定に変わります。
「北海道ネットきっぷ」は利用前日23時までに申し込む必要があり、
「北海道お先にネットきっぷ」は同じく14日前の23時までの申し込みになります。
利用区間は新函館北斗ー新青森間相互になり片道での設定、
値段は「ネットきっぷ」が5,800円、「お先にネットきっぷ」は4,350円です。
これに函館ー新函館北斗間の運賃360円と新青森ー青森間の運賃190円が加算されます。
ということで函館ー青森間はいずれも片道で「ネットきっぷ」で6,350円、
「お先にネットきっぷ」だと4,900円になります。
安い「お先にネットきっぷ」だと往復で9,800円になり現在の自由席用より約40%アップ。
「ネットきっぷ」は往復12,700円になり同じく約80%アップになります。
単純に比べれば大幅値上げですね。
ちなみに青函フェリーだと片道1,630円、津軽海峡フェリーは片道2,220円(A期間・スタンダード)。
函館ー青森間相互の行き来がどれくらいあるかわかりません。
今でもほとんどない、というならこの値段設定は妥当ということになります。
しかし今でも一定の需要があるとしたらこの値上げがどう響くのか。
そしてせっかく新幹線が開業したので両都市を観光しようという方は?
そういう方に対し需要喚起となるのか。
さてこの価格設定、どういう結果をもたらすのでしょうか。