ここは毎週水曜日と木曜日しか開館しないという、なかなか見学しづらい施設です。
私もいろいろ調整し、なんとか見学することができました。
鷹栖町は上川盆地にある広大な農業地帯、行くとわかりますが見渡す限り田畑が広がっています。
お米はもちろん、「オオカミの桃」で知られるトマトジュースも有名です。
さてここを開拓する上で問題だったのは、治水。
町内を流れる石狩川の支流、オサラッペ川の氾濫を治めるために大変な苦労をします。
全長52㎞あった曲がりくねったオサラッペ川を25㎞にまで縮める大工事を行います。
このあたりの経緯が面白い。
地域の利害対立、お金もかかるなどなど、これが鷹栖・東鷹栖・江丹別村分村のきっかけとなる。
治水の裏で激しい論争があったのだな。
でも話が複雑すぎてよく理解できない部分もある。
それに分村にまで発展した対立のいきさつが重苦しい。
本当はもっといろいろあったのだろうな、と思う。
その他、大正時代の復元家屋や生活用具などが所狭しと展示されています。
ところで、明治25年に鷹栖村が開村した時には石狩川右岸流域が村域でした。
旭川市近文・東鷹栖・江丹別、比布、愛別、上川各町を含んでいました。
広大な村域ですが、それは石狩川右岸だったからというだけ。
十把ひとからげ、とはこのことですね。
*鷹栖町郷土資料館
住 所:上川郡鷹栖町南1条1丁目
開館時間:4月~9月 10:00~17:00、10月~3月 10:00~16:00
入 館 料:無料
開 館 日:毎週水曜日、木曜日