奥井みさき、旅の記録と徒然日記

仕事の合間に旅行、旅行の合間に仕事。
フリーライター・奥井みさきの旅日記と、日々思うこと。
札幌からです。

2泊4日、関東あちこち訪問記 … 葛飾区郷土と天文の博物館(下)

2013-07-08 04:29:39 | 道外の博物館
21日





さて、感想です。





まずは展示の質が高いこと。

東京には大小さまざまな博物館があります。
学芸員もその中で切磋琢磨しているのでしょう。

展示手法もありきたりなものではなく、
わかりやすく理解しやすくなる工夫が随所に見られます。

どこにでもあるようなありふれた展示物でもただ見せるのではなくどう見せるか、
その地域なり時代なりの生活や文化に根ざした展示をしています。

なのでわかりやすくて飽きない。

この基本はまず、予算があることが前提でしょう。
いい施設を作ることができて専任の学芸員を抱えることができる。
それはとりもなおさずお金のお陰です。

それ以上に感じるのは関わる人々の意識の高さ。
お金があればいい施設が出来るわけではない。

行政の担当者の意識が高いことが前提の上で、学芸員の力量を感じます。
これは江戸から東京に続く歴史の積み重ねによる文化への理解が深いということでしょう。

歴史ある東京の、文化や社会教育に対する人々の関わり方が北海道とは違います。
考え方が根本から違うとしか言いようがない。

1000年以上に及ぶ歴史の厚みは、100年少しの北海道と比べることはできない。
それは全く正直に、羨ましいことです。

入館料、プラネタリウム観覧料も安い、
入館とプラネタリウムが1年間見放題の年間パスポートも2,000円という安さ。
この料金設定にも地域密着の博物館でありたいという意識が見えます。

いろいろ言いたいことはありますが、最後に一つだけ。

ここは出版物も豊富でこれまたレベルが高い。
出版物の良し悪しは博物館がどのような活動をしているかを知ることができる一つの指標ですが、
そのライブラリーの質・量ともに圧倒されました。

数日ここに篭って読み倒したい。

身近にこんな博物館がたくさんある、東京の方が羨ましい。

ここで一旦休止、数日後から再開します
コメント
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