奥井みさき、旅の記録と徒然日記

仕事の合間に旅行、旅行の合間に仕事。
フリーライター・奥井みさきの旅日記と、日々思うこと。
札幌からです。

何でも見てやろう、沖縄3日間 … 旧海軍司令部壕(前)

2012-07-29 05:08:32 | 道外の博物館



17日(火)

空港からホテルまでは送迎バスで20分ほど、国際通りにほど近い便利な場所。
ゆいレールの牧志駅からも歩いて3分、非常に都合がいい立地です。

さっそくゆいレール・牧志駅で2日間のフリー乗車券を購入。

この乗車券は滞在中、本当に重宝しました。

すぐゆいレールに乗り向った先は奥武山公園(おうのやまこうえん)駅、
そこから55系統の路線バスで宇栄原(うえばる)団地前で下車し最初の見学地へ。

「旧海軍司令部壕」





ここは昭和19年、旧日本海軍によって掘られた司令部壕です。
手掘りのトンネルをコンクリートと杭木で固めた地下壕で延長は450mあったそうです。
そこに4000人の兵士が収容されていたといいますから、どれほど劣悪な環境だったか。

この壕から一通の電報が東京に向けて打たれました。
大田實司令官によるその電報の一文が有名です。

『沖縄県民斯ク戦ヘリ 県民ニ対シ後世特別ノ御高配ヲ賜ランコトヲ』

この電文のことは知っていました。
今回沖縄に来るにあたりいろいろ調べてみると、その発信元がここだとわかった。
それではまず一番に見学してみようということになったのです。

那覇から近いです。
奥武山公園駅から歩いても20分ほどの場所にあるのですから。
所在地は那覇市の隣、豊見城(とみぐすく)市にあります。

沖縄本島の南部はいたるところに第2次世界大戦の爪あとが残っています。

沖縄は日本で唯一、地上戦が行われた場所なのです。
那覇市などの都市部から農漁業地帯になっている郊外を含めて南部はほぼ全域が戦場だった。

その悲劇の舞台のひとつが、ここでした。

後編に続く
コメント
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