白滝総合支所の2階にある、有料の博物館です。
旧石器時代の人々にとっては黒曜石は非常に大切なものでした。
加工次第で狩りの道具にも斧にも包丁にもなる便利なアイテム。
が、産地が限られるのでそこを拠点に海を渡ってまで広く交易されるものでした。
白滝の黒曜石も遠くサハリンや新潟にまで伝わっていたことが分かっています。
そのように貴重な黒曜石ですが、白滝人にとってはそんなことどうでもいい。
そこに行けば無尽蔵に取ることができる交易の品だったと思われます。
白滝で発掘される黒曜石は完成品ではなく、加工途中のものが多いそうです。
加工に失敗したとてまた山から取ってくればいい、まさに工場だ。
当時の方々にとっては贅沢なことこの上ない場所だ。
白滝は山々は文字通り、宝の山だったのでしょう、
旧石器時代の遺跡が100か所あまりも発見されていることからもそれが窺われます。
展示は黒曜石、これでもかと黒曜石。
そんなに大量にあるなら機会があれば山に入って黒曜石を漁ってみたいもんだ。
バラバラになった破片をつなぎ合わせ元の形に復元した数々の展示物は見事。
よくそんなことをしようと思ったもんだ、根気のいることよのう…。
石器づくりなどの体験もできるので、興味のある方はどうぞ。
*遠軽町埋蔵文化財センター
住 所:紋別郡遠軽町白滝138-1(白滝総合支所2F)
開館時間:9:00~17:00
入 館 料:一般320円、高校生以下160円、未就学児無料
休 館 日:5月~10月は無休、11月~4月は土日祝と12月31日~1月5日休み