続々、頻発する不正・職務怠慢・持ちつ持たれつの馴れ合い、悪の連鎖
の総決算として頻出! もう、どうにも止まらない! 新聞紙上を賑わす不正の
オンパレードの連日である。それにも関わらず、懲りずに、政府・与党の正当
性を喧伝する。もう一度チャンスを与えてくれと懇願する。総裁選が、その象徴
だ。高邁な政策を掲げて私だったら、こうする、と訴える。何だか白々しく響く。
言うこと為すことに整合性がない。政府・与党は一体となって政策を遂行してき
たはずだ。その結果が、この無様(ぶざま)な体である。“自民党をぶっ壊す”と
言う小泉流のワンフレーズの再来・復活で煽動するポピュリズムが今度は色合
いを変えて“霞が関をぶっ壊す”と言うフレーズに変わって再登場した。郵政民
制化は小泉流ポピュリズムのワンフレーズでの政治の初体験だったから功を
奏した。二度ある事は三度とはない。肝に銘じたいと思う。国民は政治の試練
で視る眼が肥えてきた。そんなに単純ではない。候補者が提示する実現性可
能な喫緊の政策を吟味して投票行為をする。自国の国民の知的レベルの高さ
を認識すべきである。選挙前になると心地よい文言を並べ立て“清き一票”をこ
の私に、と懇願する。心身一体となって真摯に訴えている姿勢は自ずと分か
る。この候補者なら過去の実績からして、あるいは未知数だが、その真剣さ か
らして私の要望を実現してくれそうだ、と判断して投票する。弁舌爽やかに立て
板に水でなくても実績、実行力を判断して投票する。お決まりの既定的様相で
は単なる日程の消化戦としか見ず、高みの見物を決め込む。総裁選が序曲な
ら本命は衆院解散総選挙である。それに影響するとあっては穏やかではない。
座して黙する訳にはいかない。早々と辞任を薦めるのが政治の常道である。太
田農相の辞任は政府・与党の暗黙の了解で為された。政治家は、そういう覚悟
が必要である。政治の非情さである。・・・