国民の眼から観ると非常事態を宣言している様に見える。
無名新人かと思われる御仁も立候補している。本気で総裁選に臨んでいるの
かと疑わしくなる。現在の制度では総裁が即、総理に連動する仕組みだから
だ。それを意識しての名乗りなのか、或いは一時的“選挙管理内閣”を承知で
次回の総理を目指しての売名行為なのか、心中を察しかねる。自民党幹部は
人材豊富を喧伝する良い機会と捉えている節もあるが逆に人材枯渇を露呈し
ている。国民の眼からは そう見える。ある御方は、まるで民主党の政策・主張
を代弁しているかの様な見解を披瀝した。自民党のこれまでの政策は間違って
いた、だから若手の自分が名乗り出た、と立候補の理由を述べている。類似の
主張や、やや見解の異なる考えを訴えていたが所詮、コップの中の争い、同根
の感を強くした。総じて言える事は“内向き”の主張を滔々と述べているに過ぎ
ない。政治家も小粒になった。この人達を一国を代表する総理には、とても選
出しかねる。存在するだけで威風堂々とした大人風(たいじんふう)の政治家が
居ない。豊かな識見と政策遂行能力、統率力、とりわけ国民に信頼・信任され
ている等を兼ね備えた総合力を持ち合わせている候補者が居ない。人材の枯
渇を実感する。総裁選出の条件を満たしていない(私見であるが先のブログで
提示済)。国民の眼力も肥えてきた。プロの政治家も辟易する位、強烈な批判
をする政治評論家も居る。党内で“自主投票”という丸投げに等しい処方箋?
が乱立を生んでいる。派閥の領袖も理論と統率能力を失った体を為している。
いよいよ政権交代を実感する。・・・