世界一健康長寿のニライの風来坊

豊饒を齎す理想郷は海の彼方の蓬莱島!ニライの島夢郷!!その桃源郷を求めて南の風来坊は今日も迷走する。

初秋のトワイライト・エレジー!

2006年10月26日 | Weblog

一人去り又、逝った。気心知れたアイツの影響は計り知れない位、多大だった。勤勉で一途で物事に集中する姿勢は人生の達人級だった。お迎えが、あまりにも早すぎた。善人は逝くのが速い気がする!? もう少し現世に留まって試行錯誤でもしていたら、或いは世のため人のために少しは役に立ったかもしれないのに!惜しい、と言うより悔しい。その道、一筋に生きてきた彼の人生路を振り返ってみると、その感がひとしお増す。英語の達人で、同時通訳家で翻訳家。 書の道 をも究めた多彩なマルチ人間だった。おまけに友人・親友には気配りが利く心優しい奴だった。命の洗濯に、いきつけのスナックで談論風発、とりとめのない話題に華が咲く。そして例の飲み会兼カラオケとくる。いやがうえにも盛り上がり鬱積したストレスを一気に吹き飛ばす。例会は三月に一度の割だったが待ちどうしかった。学生時代からの云十年の付き合いである。相手の美点弱点を知り尽くした仲間だ。高年齢になっても学生時代に直ぐ戻る。その頃・時分の愛称で呼び合う一時だ。全てを忘れて四方山話で時は過ぎ午前零時様!!が常道?! 帰途につくのが満天の星空の下だ。煌煌と輝く都会の光彩と静寂!そのミスマッチが又、言い知れぬ哀愁を誘う。光の放射を浴び、追われる様に薄暗い小路に入ると初秋の遅かりしトワイライトが妙に物悲しく微風が肩を掠める。直近の例会は一人足りない寂しい例会となったが逝ったアイツの冥福を祈り、その夜は静寂な時を過ごした。そして各々、家路についた。遅い夕暮れ時のトワイライトの中、物悲しいエレジーを奏でて逝った彼の冥土の終の家まで送り届けた。なぜか、その夜は足取りが重い。言い知れぬ憂鬱と青春群像が交叉して複雑な心情で床に就いた。さらば友よ!! 楽しかった日々よ!あるがとう!!・・・