世界一健康長寿のニライの風来坊

豊饒を齎す理想郷は海の彼方の蓬莱島!ニライの島夢郷!!その桃源郷を求めて南の風来坊は今日も迷走する。

日米のTPP交渉は難航している!

2014年04月18日 | Weblog

甘利TPP担当相はワシントンでの交渉でも難航している。聖域とした農産品の重要5品目のうちコメ、麦、砂糖の中心品目は関税撤廃を避ける方向となった。しかし、牛肉の関税の下げ幅や豚肉の関税制度は隔たりが大きい。日豪のEPAでは38.5パーセントから30パーセント、最終的には20パーセント前後まで引き下げる見通しである。米国は、それより更に下回る10パーセント台を要求する算段である。交渉のポイントを観てみよう。・・・

●牛・豚肉・・・牛肉関税は現在38.5パーセント。米国は当初、撤廃を要求、今は10パーセント前後での攻防。豚肉は安い輸入肉ほど高い関税がかかる「差額関税制度」の扱いが焦点。
※付記:「差額関税制度」とは、“国産より安い豚肉を輸入する場合、国産肉の流通価格を参考に決めた「基準価格」との差額を関税として徴収する制度”。現在の基準価格は1キロ当たり546円53銭。基準価格より安い輸入肉ほど税額が高くなる。逆に基準価格より高い輸入肉は、一律4.3パーセントの課税で済む。豚肉の輸入自由化に伴い、国内の豚農家を保護するために1971年につくられた。

●乳製品・・・米国の関税撤廃要求を巡って調整中

●コメ・麦・・・ 米国産の輸入拡大と引き換えに関税維持の譲歩を引き出す

●砂糖・・・米国の関心も低く、日本は撤廃の対象外にすることを要求

以上、観てきて推測すると米国の要求を丸のみすれば農家の大反発にあうこと必定である。来る選挙にも惨敗が予想される。最終的には10パーセント前後の攻防で落着する見通しである。それでも農家の反発は避けられない。セーフガードの導入も検討しているが小手先の術では強かの米国には通用しない。チーズでも関税撤廃を要求している。