世界一健康長寿のニライの風来坊

豊饒を齎す理想郷は海の彼方の蓬莱島!ニライの島夢郷!!その桃源郷を求めて南の風来坊は今日も迷走する。

国家統制が強まる「教科書検定」!

2014年04月11日 | Weblog

安倍首相の執念が功を奏し国家統制が濃厚な「教科書検定」が着々と進んでいる。ほんとに、それでよいのか。この国は戦前への回帰にまっしぐらに突き進んでいるのではないのか。そういう疑問が生じる。来春から小学校で使う社会科の教科書全てに韓国が領有権を主張する島根県の竹島や中国が領有権を主張する尖閣諸島が両方共、“日本固有の領土である”と明記している(出版社が安倍首相に配慮し先取りしたかたちである)。“愛国心と矜持・誇り”の養成を前面に打ち出した文脈である。勿論、尖閣諸島も竹島も日本固有の領土であることには間違いはない。でも、もう少し相手を刺激しないような配慮も必要だったのではないのか。既に、中学校や高校の教科書には竹島も尖閣諸島も「日本の領土」であると記述している。小学校も後追いしたかたちだ。<領土教育を強め「愛国心」の養成に寄与する>、そういう安倍総理の意図が前面に打ち出された。安倍首相の“一国ナショナリズム”、<右傾化が濃厚>になった記述になっている。教科書は本来、主張や結論が何故、そうなのか、という「判断力をつける」事に本来の意義がある。竹島も尖閣諸島も何故、「日本固有の領土」なのかという丁寧な説明がなければならない。“何故、固有の領土なのか”という説明が無ければ教科書の意義が薄れる。もう、「教科書検定」も国家統制が強まった、としか思えない。今こそ、私達国民は賢明な判断、叡智が必要な時だ。