又、一つ日本歌謡界から巨星が逝った。 島倉千代子さんである（享年７５歳）。・・・＜肝臓がん＞だった・・・。波乱満丈の人生そのものを歩んだ道のりだった。５８年の歌謡界での活躍では、多くの足跡を残した。でも、あまりにも早い死への旅立ちだった。あの爽やかなメロディーで颯爽とデビューした頃が鮮烈に思い浮かべられる。「この世の花」は老若男女、全ての日本国民に愛され口ずさんだ愛唱歌になった。・・・美声で歌う島倉千代子さんは当時の誰からも愛された歌手の一人だった・・・。「からたち日記」などの名曲は、巷で盛んに歌われ一世を風靡した。特に「東京だよ おっかさん」が、リリースされると全国に旋風を巻き起こし日本歌謡界の一時代を築いた。哀愁漂う調べは日本人の心の哀歓を切々と歌いあげ、その心情を見事に表現した。地方から＜靖国詣＞する親子の姿が至る処で見受けられ「靖国神社」が、その歌の象徴となった。でも、惜しい人を亡くした。悔やまれてならない。ここに謹んで哀悼の誠を捧げます。ご冥福を祈ります。・・・かの小泉元首相も何度も口にした「人生いろいろ」の大ヒット曲は、政財界を問わず、あらゆる人達が、あらゆり処で引用した。何かにつけ、“人生いろいろ”だよ！“・・・と煙に巻いた御仁も輩出した。一種の流行語にもなった。歌謡界の先輩後輩からは勿論、ファンからも惜しまれた声が聞えた。再度、ここに、哀悼の意を表します。静かにお眠り下さい。・・・