世界一健康長寿のニライの風来坊

豊饒を齎す理想郷は海の彼方の蓬莱島!ニライの島夢郷!!その桃源郷を求めて南の風来坊は今日も迷走する。

日本の伝統的美質 “抑制の美学” 喪失が・・・!

2008年05月30日 | Weblog

こうも常識はずれの事件事故が噴出すると、それが日常茶飯事になり感

覚が麻痺する。事の善悪が鈍くなる。考えてみると空恐ろしい事である。 向こ

う三軒両隣 は、空の彼方の他所事になり人間的温もり も、今は昔の語り草と

なった。―嘆かわしい世の中になった―あの日本の 伝統的美質 長屋のお節

介(屋さん) も居なくなり ガミガミ爺さん も居なくなった。それに引き換え、隣の

アパートの住人は危険人物になった。犯行は何時、誰の身にも迫って来るかも

知れなくなった。・・・総じて 人間関係の欠如(人間失格)、人間的温かさ 温もり

が喪失した。・・・テレビで何食わぬ顔で、当事者でありながら、事件とは無関係

を装って応答する。その ふてぶてしさ、 と言うより他人に成り済ましての応答、

厚顔さ、が、現代の世相を如実に物語っている。何故こうも常識はずれの言動

が罷り通るようになったのか、それなりの原因があろうとは思うが、平均的日本

人の感覚からすれば土俵外の出来事であり受け入れ難い。否、受け入れられ

ない。今でもそうだが一昔前では、到底、考えられない出来事の噴出である。

連日の新聞も、報道も、テレビ放映も、当事者を映し出しているが、見る限り、

ごく普通の人である。何故こうも凶悪凶暴な事件の当事者になるのか想像し難

い。精神的内面を覗き見る術はないが、それなりの専門的見地からは理由を

立証する事は出来るであろう。経済優先の世相の反映であるとか、その結果

の格差社会の拡大、新ニヒリズムの台頭、人間関係の希薄、仕事の受け皿が

ない 従ってニートやパートと正社員との差別的格差等々が複雑に、複合的に

絡み合い、世の中を <負の眼識>で観る様になる。 別の観点からは「“セレ

トニン”の不足」が凶暴な行為に走らせる、と医学的な見地から専門家は指摘

する。・・・いろいろと百家争鳴である・・・。が、私の見解は「<日本古来の伝統

的美質>=“抑制の美学”の喪失」が決定的要因ではなかろうか、と思ってい

る。懐古趣味での開陳ではなく、それこそ、『日本的伝統に根差した“温故知

新”の精神の復活』が救世主になる様な気がしてならない。そういう日本の伝統

的美質“抑制の美学”を流布する時期が到来した、と思っている。・・・