民主党議員の“税金の無駄遣い”調査隊が始動した。国交省の全国に在
る出先の調査である。詳細はテレビで放映(昨日15日)されていたので割愛す
るが、それについての記者団の質問に対し福田首相は「わたしの流儀ではな
い。あれは単なるパホーマンスでしょう。税金の無駄遣いがゼロになる様に閣
僚には指示している」、と例の他人事でもあるかの様な素っ気ない応答だっ
た。情熱が感じられない。というより ヤル気 のない素振りだった。“税金の無
駄遣いゼロ”を目指し閣僚に指示したのなら、具体的にどこから切り込んで達
成するか、方向を示してこそ現実味を帯びる。単なるスローガン化にしか見え
ない。“税金の無駄遣い”の現場の実態を暴いてこそ、真に税金の無駄遣いを
無くする事が出来る。初期の目的を達成する事ができる。民主党調査団は、そ
の現場の調査に入った。それが単なるパホーマンスなのか? ・・・。――事実
の究明こそが “税金の無駄遣いを皆無にする”事に繋がる――。・・・首相のそ
ういう感覚では「税金の徹底的無駄を皆無にする」が、単なる号令にしか聞こえ
ない。それこそ絵空事に終わるスタンスだ。当出先での民主党議員との遣り取
りをテレビで視聴したが 官僚体質丸出しの隠ぺい工作に呆きれかえった。道
路調査の名目で年に1人で<深夜のタクシー賃、“470万円”を使っている>。
その <領収書を出せ> との応答で揉めた。“出せ、出せない”の応酬が続い
た。何故、領収書が出せないのか、との民主党調査団の質問に“決まりだから
出せない”、との理由にならない応答に終始した。こういう体質は各出先や省庁
でも類似の事例が続出する事が予想される。隠ぺい体質で凝り固まっている、
としか言いようがない。長年の積み重ねられた悪弊の最たるものだ。よくも国
民はここまで我慢してきたものだ、と、つくづく そう思った。<税金の無駄遣い
を限りなくゼロに近づける事>こそ、当面の喫緊に遣るべきことではないの
か。高邁な理想の実現にも現実のそういう実態の上にしか成り立たない。それ
を忘れているかの様な振る舞いに国民は怒っているのである。“初心に還っ
て”、 一から出直す 積りで国民の目線に沿った政治をしてもらいたい。昨今、
そう思うことばかりの続出である。・・・