谷垣政調会長も与党幹部も「埋蔵金」なんて、どこに在るのか、と、とぼけ
てみせ、いぶかる。中川前幹事長の霞が関に埋蔵金が有るとの断言で表に出
た。増税派の衰退? 上げ潮派の再興? 現に2008年度の予算にも埋蔵金1
1兆7千億円を取り崩し一部補填された。埋蔵金が有る事が白日の下に晒され
た。表題にある様に霞が関の「埋蔵金」とは<特別会計の繰越利益>をいう。
積立金として現時点で<40兆円から50兆円>も有ると言われている。更に
「独立行政法人」にも<20兆円>あるという。総計で「60兆円~70兆円」もあ
る計算になる。消費税アップ論議の話どころではない。ところが「増税派」は毎
年、かさばる社会保障費が政策経費の50パーセントにもなり長期的には消費
税10パーセントのアップは避けられない、射程内に入る、と主張する。それ
は、そうだろう。国と地方の合計借金残高は年度末に<776兆円>で、GDP
の1.5倍にもなる。一般会計予算でも3割は借金で賄っている。そういう実態
では何れ消費税アップは避けられない。・・・しかし、あまりにも税金の無駄使い
が多すぎる。そこにメスを入れないと国民は納得しない。防衛省前守屋事務次
官事件に象徴される官僚等の杜撰な管理と収賄罪・汚職と、目に余る。官製談
合による税金の無駄使いを減らすか、皆無にする。独立行政法人の整理統合
によって無駄を省きスリムにして無駄な税金の支出を抑え削減する。そこから
生まれる「新埋蔵金」も掘り起こす。そういう努力と手だてが先決だろう。独立
行政法人と特別会計の「埋蔵金」を手始めに掘り起こし――緊急に必要ではな
い非常時の積立金<埋蔵金>――国の借金に補填すべきだ。当面、2011
年までのプライマリーバランスの黒字化を達成すべきだ。国債を減らし後代に
先送りしない政策を現政権は目指すべきである。小泉・安倍政権の市場原理
による負の遺産、「格差拡大」の縮小、削減は当然としても所謂、<バラマキ>
の選挙目当ての政策では国民の支持は得られない。今予算編成から、そう読
み取れる。都市と地方の格差の是正、地方間の格差是正、疲弊した地方に目
配りをしながら国の借金も減らす政策を国民は期待する。・・・