あくまでも米国に追従しているとしか思えない。京都議定書から離脱した
米国に。・・・日本は米国に連動して数値目標を盛り込む事に反対した。来年の
北海道洞爺湖サミットの議題が京都議定書以後の地球温暖化対策であり、し
かも議長国である日本が反対するとは理解に苦しむ。大義名分が立たない。
当面の経済効率を優先する米国の国益に叶う数値目標を盛り込まない削減に
日本も同調した。米国を筆頭に先進国が削減義務を率先して果たさなければ
ならない責務があるのに、だ。最近、飛躍的に発展目覚ましい中国やインドは
削減義務がない。数多の発展途上国は、これから発展していく途上にある。そ
こに削減義務を押しつける。先進国は大量の温室ガスを撒き散らして経済的
発展を遂げてきた。途上国はこれから発展しようとしている。だのに削減を押し
つける。猛反対するのも頷ける。今回は曲りなりにも具体的な数値を盛り込ま
ず努力目標とした。米国を本格交渉に追い込んだ成果を相互に評価したから
だ。何だか変だ!具体的な数値目標がない合意は現実に起きている地球の激
変に対応できない。一刻を争う現実・実態に地球は疲弊して在る。数千年単位
でも起きなかった異変が地球上のあらゆる所で起きている。洪水、旱魃、エル
ニーニョの時季はずれ現象、渡り鳥の時季外れの飛来移動、温暖、寒暖の異
変、海洋魚群の移動行路の変更移動、北極の氷山の崩壊、それによる熱帯低
地の浸水・・・等々、これまでの定番、常識を覆す異変が地球上の至る所で惹
起している。この様な実態に鑑み各国は国益を超えて地球共同体的運命を視
野に、人類の存続に想いを致して取り組むべき時期に来ているのではなかろう
か。各国の思惑や、しがらみ、国益に囚われて地球存続の運命を蔑にしては
人類の未来は保障されない。その自覚を各国は持つべきだ。