秋田マニア愛好会 (秋田県が好きであり、川反を元気にする団体)

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熊本駅前が活性化されるかどうか

2020-01-05 04:08:58 | 日記
 熊本市は九州では福岡市、北九州市に次ぐ人口を有し、70万人を超え、政令指定都市でもある。熊本市の繁華街はJR熊本駅前ではなく、熊本城周辺であり、百貨店などの商業施設が集積する。

 JR熊本駅には九州新幹線の全線が停車し、鹿児島中央や博多(福岡市)、広島、新大阪などに乗り換えなしで移動することができる。鹿児島中央へは45分、博多へは35分、新大阪には3時間程度など同新幹線の開通により、移動時間が飛躍的に短縮された。在来線の乗り入れ本数も多く、通勤・通学でも利用されている。しかし、熊本駅周辺はあまり発展しているとはいえず、商業集積が進んでいるとはいえない。

 JR九州は鉄道事業が赤字経営であることで、不動産業へシフトしている。熊本駅周辺にも駅ビルやオフィスビルを建設し、テナントを誘致することで、不動産の収益を確保しつつ、街を活性化させることに取り組み始めている。駅ビルには百貨店は入れず、東急ハンズのような大型店をキーテナントにするという。他には衣料品を主体にした店舗、書店、シネコン(複合映画館)などを入居させ、集客を図る狙いがある。

 熊本駅は利用者が多く、特に新幹線利用者が多いことから、遠い場所からの集客も見込める。ターミナル駅に近いということは大きな強みであり、列車の本数も多いことから、繁華街がシフトする可能性もある。札幌や名古屋などではかつてターミナル駅から離れた場所が繁華街であったが、だんだんターミナル駅周辺にシフトした経緯がある。熊本でも将来的には熊本駅周辺にシフトする可能性もある。

 東京-熊本では新幹線よりも圧倒的に航空での移動が多いが、名古屋以西では互角以上に新幹線が勝負できる。大阪-熊本はかつて航空のほうが利用者が多かったが、九州新幹線の開業により、シェアは逆転した。

 熊本駅の駅ビル整備により、ターミナル駅周辺に人が集まり、カネが地元に落ちることで、地元経済を活性化させることが成功することで、他の都市にも成功事例を示すことで、地方都市を元気にする道筋を切り開くことが大切だ。

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