秋田マニア愛好会 (秋田県が好きであり、川反を元気にする団体)

一日一日を大切にし、暮らしや経済を活性化させることを1つの目的とする。

北九州市の衰退と可能性

2015-10-25 04:12:04 | 日記
 北九州市は九州の最北端にあり、人口は95万人である。3大都市圏以外で最初に政令指定都市に指定された。福岡市よりも人口が多かった時期があったものの、現在では差が拡大している。都道府県庁所在地でない都市では川崎市に次ぐ人口を有している。

 かつて北九州市は製造業が街をけん引していたといっていいだろう。日本経済が右肩上がりで、港湾を有し、輸出、輸入がしやすい場所であることもあり、北九州市は発展した。鉄鋼や化学産業が北九州市に活気をもたらしたという。

 しかし、自動車や電機、IC産業などに産業構造が変化したこともあり、北九州市にはかつての勢いはなくなった。北九州工業地帯はかつて学校の社会の教科書には「四大工業地帯」という表記があったが、現在ではここを除いた「三大工業地帯」となっている。

 産業構造や時代の変化に合わせた対応ができないと北九州市のようにジリ貧となるケースが出てくる。かつて炭鉱で栄えた都市は閉山後、衰退しているケースが大半であり、うまく産業転換を成し得たケースは数少ない。

 北九州市は東京からは遠いものの、山陽新幹線や九州自動車道、北九州空港と高速交通体系が整備されている。関門海峡を渡れば下関市であり、そう遠くはない。ほとんどの地方都市よりも恵まれたインフラが整備されているので、行き来はしやすい環境にある。また日本海に面し、韓国とも近い位置にある。

 北九州市は数多くの優位性を有しているので、やり方次第では発展性が高い都市だといえる。冬季間はほとんど積雪が生じない気候も過しやすいといえる。九州の割には暑さが厳しくはない。

 北九州市は戦後の対等合併の成功例といえる。合併後、北九州市は見事に融和し、現在の状況となった。仙台市のように青葉区偏重ということはないのである。

コメントを投稿