秋田マニア愛好会 (秋田県が好きであり、川反を元気にする団体)

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JR九州の運行本数削減問題

2018-06-25 04:02:41 | 日記
 JR九州(本社・福岡市)は3月のダイヤ改正で大幅な本数削減を行った。利用者数の少ない路線で、本数削減や運行短縮を実施した。

 JR九州の大幅な削減により、特に人口の少ない地区に住んでいる人は影響を受けたという。混雑率の上昇や終電が早まること、中には乗客の積み残しもあったという。東京の山手線のように次の電車を待っていれば、間もなく来るというわけではないので、影響は大きい。

 九州の7県がJR九州に対し、運行体系の改善を求めているが、今後どのようになるかは不明である。JR九州は民間企業であり、一般の企業と同じく、営利を追求する。そのことを踏まえると、採算性が悪い路線は運行本数の削減に舵を切らざるを得ない。

 JR九州の鉄道事業はここ最近、赤字を計上している。同社は鉄道外収入の黒字で、鉄道事業の赤字をカバーしているのが現状である。今後、鉄道利用者がさらに減少すれば、さらに運行本数を削減する可能性が高い。

 鉄道の運行本数を確保するにはどうすればよいか。沿線住民がより利用する必要がある。利用者が増加すれば、鉄道の運行は維持されるわけであり、JR九州は運賃収入を確保することができる。観光振興で観光入込客数を増加させることも1つの方法であるが、簡単には進まないものとみられる。

 クルマの普及により、JR九州の経営は厳しくなることは確実である。さらに人口減少や少子高齢化の進行で、さらに拍車がかかる可能性が高い。

 どうしても利用者数の少ない鉄道路線や運行本数を維持させたいのであれば、行政が補助金を出すことも1つの方法である。ただ鉄道事業者に対し、要望を出すだけでは、同事業者の売上は伸びない。行政の補助金があれば、鉄道事業者の収入になるので、維持管理を行う費用を確保することができる。

 行政の補助金には住民の理解が不可欠であり、議会の同意も必要となる。そのような手続きも踏まえ、きちんと現状を把握し、議論、研究することが必要である。