八咫烏の声

神社の行事、社務などの日記です。

三条実美公のご縁

2010年03月02日 14時08分53秒 | 日々是神明奉仕

皆さんお元気ですか?ごぶさたしておりました禰宜です。

    

さて当神社では境内の下側、手水舎の近くに三条実美公が奉納した和歌を刻んだ石碑がございます。

   

↓こちらはその原本

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本日は朝からちょっと三条実美公に興味のある方がお越しになられ、いろいろと宮司とお話をされておりました。

   

そこで出てきたのが一幅の掛け軸。

    

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↑こちらは内容が分かりやすいように解説書を掲載しております。

    

三条実美公はじめ七卿が政変に敗れて都落ちしている、世に言う“七卿落ち”を描いた掛け軸です。

    

この黒崎に三条実美公がお立ち寄りになられた時には五卿になっておりましたが、その黒崎にお越しになられた際に、当神社に実美公が御来社になり、上の和歌を奉納されました。

   

この掛け軸もそういった歴史の縁で当神社の所有するところとなっておりますが、150年も昔の縁で人も来れば、掛け軸も来る。

   

一つの縁がまた次の縁を生んで、さらにまた新たなご縁が生まれる。

   

何事もご縁は大切ですね。

    

皆様ももうすぐ新年度、新学期。

   

今あるご縁を大切にして、さらなるご縁を生みだしていきましょう。