八咫烏の声

神社の行事、社務などの日記です。

腹帯をお祓いします

2008年08月26日 10時37分44秒 | ご祈願について

本日は戌の日。

当神社では安産祈願をお申し込みいただく際に腹帯を受け付けまでお持ちいただくとお預かりし、御朱印を押してお祓いしてお返しいたします。

その腹帯を御自宅にお持ち帰りいただいて、その日(御祈願が戌の日でなければ次の戌の日)に腹帯を巻いていただきます。

この安産の御祈願をしていただき妊娠5ヵ月目の戌の日に腹帯を巻いていただくことは「帯祝い」「着帯の祝い」と言い、古来から大切な行事として伝承されてきたものです。

H208262jpg また巻いていただく腹帯は赤ちゃんが岩のように丈夫に育ちますようにとの意味を込めて「岩田帯」と言います。

本日も朝からたくさんの安産祈願の妊婦の方とお連れの方がお越しいただきましたがそれと同時にたくさんの岩田帯もお預かりいたしました。

最近はさらし型のものだけではなくガードルタイプや様々な形状、色、柄の腹帯を皆様お持ちになられます。

当神社ではどのような形状のものでもお預かりしておりますが、ここでちょっと困ることが。

それはたまに珍しい形状の腹帯ですと前後上下が分からない場合があることです。

御朱印を押す際、前後はまだいいのですが上下を間違えてしまうと逆児につながってしまうということで、間違えるわけにはまいりません。

当神社は通常、男しかおりませんので受付も通常、男手でしております。

当然、みんな腹帯は着けたことがありませんので、分かりにくい腹帯は御持参された方が前後上下を分かられたらいいのですが不明瞭な場合はちょっと困ってしまいます。

これからは悩まないで済むようにそういったこともちゃんと調べておかなければならないな、と思う今日この頃です。

とにかく今月の戌の日は今日で最後です。

来月の戌の日は以下の通りです。

平成20年9月の戌の日

   7日)先負

  19日(金)先負

御懐妊された皆様の無事安産にての出産をお祈り申し上げます。 禰宜


今日は芝刈り

2008年08月25日 13時28分40秒 | 日々是神明奉仕

本日は午前中、何も予定がなく気候も暑くもなく寒くもない絶好の作業日和。

ということで本日は朝からせっせせっせと境内の芝刈りをしておりました。

H208251jpg →その成果。あまりたびたび出来ませんのでかなり深目に刈り込んでます。

さて機械化の波に乗り遅れた当神社では樹木の剪定も芝刈りも草刈りも全て手作業でしております(たま~に、極たま~に業者の方が機械でしてくれる時もありますが)。

今日も愛用の刈り込みはさみを手にシャキシャキ刈っておりましたが、当神社の境内(特に社殿周辺)は大小様々な大きさの砕石で覆われており、芝生の下にも多量の砕石が混じっております。

ですので刈っているとよく刃が小さな石を噛んでしまいます。

H208252jpg ←当神社の砕石。

化粧石ならよいのですが前回の御造営(当神社は25年毎に社殿等の建て替えや修復を執り行っております。前回は平成2年)の時の土建業者に手を抜かれたか、予算がなかったのか、当時は私はまだ当社には奉職しておりませんでしたので詳しくは分かりませんが、その時に砕石だらけの境内になってしまったようです。

そんな砕石を取り除きながら作業するのですが、はさみの刃はすぐに欠けて切れ味が悪くなります。

そこではさみの刃を研ぎます。

H208256jpg当神社ではその際、砥石を使わずに土器(かわらけ・御神酒を飲むための土でできた杯)を使用します。

もちろん新品ではなくどんど焼祭の時に土器は焼け残るのでそれをとっておき使用いたします→。

使用するのは必ず塗りではなく素焼の土器です。

H208255jpgH208259jpg  左画像の刃を上の土器で研ぐと左画像のようにきれいになり、切れ味もよくなります。

皆様の御自宅ではなかなか使い古した土器はないと思いますが、素焼のものならたいてい研げますので試していただきたいと思います(ただし使用した素焼のものはかなり汚れます)。

では研ぎも終わりましたので芝刈りを再開してまいります。本日はこのへんで。 禰宜


七五三祈願の御案内

2008年08月24日 11時42分44秒 | ご祈願について

最近、大手の写真館などが七五三の前撮りを行っているせいか、ここ2、3年当神社では七五三の御祈願者が早目にお越しになられる傾向があります。

10月にお越しになられる方は当たり前、早い方は9月中にお越しになられます。

H197533jpg そのせいか最近はお電話でのお問い合わせもかなり早い時期からございまして、本年もすでにここ数日、お電話にて七五三祈願のお問い合わせをいただいております。

まだそれほど件数は多くはないですが、

「七五三は予約が必要ですか?」

とか

「七五三は何月から受け付けますか?」

といった御質問を数件いただいております。

H197531jpg 当神社では(団体祈願や結婚式は除く)社頭での御祈願は基本的に予約を受け付けておりません。

毎日、朝9時から午後4時半まで受け付けしておりますのでその時間帯の内に直接御社殿右横の社務所祈願受付までお越しください。

また神社によっては七五三祈願は11月のみ受け付けるというところもあるようですが、当神社では基本的に御希望なら何時でも受け付けます。

お子様の状態、御家族の御事情等よく考慮していただいて日程を決めていただきたく思います。

なお、本年(平成20年)の七五三に該当するのお子様の生まれ年は以下の通りです。

三歳()…数え年 平成18年生

         満年齢 平成17年生

五歳(男児)…数え年 平成16年生

         満年齢 平成15年生

七歳(女児)…数え年 平成14年生

         満年齢 平成13年生

時々、七五三時期には「七五三は数え年でするんですか?満年齢でしてもいいんですか?」というような御質問をいただきますが、これも基本的に御祈願者の御希望により受け付けいたします。

ただ江戸時代までは数え年で執り行うものでしたし、慣例としてお祝い事は遅れるより早目に執り行うものですので、どちらかと言えば数え年で該当する年に執り行っていただいた方がよろしいかと思います。

また現在では通常、七歳は女の子、五歳は男の子、三歳は男女ともに御祈願する習わしがありますが、時代によっても地域によっても違いや変遷があり、けっして七歳の男の子が御祈願してはいけないわけでもなく、五歳の女の子が御祈願しない方がいいわけでもありません。

もちろん御希望により御祈願いたしますのでその旨、受付にてお申し込みいただきたく存じます。

     

岡田神社は古来から子供の守り神様としてたくさんの方に御崇敬いただいております。

七五三祈願も北九州市一円はもちろん近隣の市や町からもたくさんのお子様の御来社をいただいております。

今年もそんなお子様たちの喜ばしい姿を見るのが今から楽しみです。

皆様の御来社心よりお待ちしております。

七五三のお友達、会えるのを今から楽しみに待ってるね。 禰宜

※画像は昨年の七五三の様子です。


処暑

2008年08月23日 12時23分18秒 | 四季折々

お盆が過ぎてこの方、次第々々に暑さも落ち着き、初秋の涼風も吹いて冷房いらずなここ数日、皆様におかれましてはやっと長い夏を乗り越えて一息吐かれておられることと思います。

さて本日は二十四節季のひとつ処暑(しょしょ)です。

“処”には場所という意味の他に、とどまる、休む、おちつく等の意味があり、処暑は今までの暑さが一段落しておさまっていく頃合いを意味します。正にここ数日の涼しさをよくあらわしておりますね。

また例年この時期は台風シーズンが到来する頃合いでもあります。

天災は忘れたころにやってくる、とは言いますが、何事も備えあれば憂いなし、ということで忘れないうちに御家族皆様で台風対策を講じて備えておいていただきたいと思います。 禰宜


遷宮御奉賛のお願い

2008年08月22日 08時23分30秒 | 伊勢神宮式年遷宮

Img059_3 このブログでもたびたび掲載してまいりましたが、伊勢神宮の第62回式年遷宮が平成25年10月に執り行われます。

その諸経費は莫大なもので550億円必要とされています。

そのうち330億円は神宮において準備されます。

そして残りの220億円を経済界、神社界等により広く皆様に募金をお願いするということになっており、すでに全国の各神社の御社頭でも御奉賛のお願いをされておられることと思います。

Img060当神社でも先日、当神社崇敬会会員の皆様に対し、御奉賛のお願いを御通知させていただきました。

まだ数日しか経っていませんが、すでにたくさんの方に御奉賛の御協力を賜っております。

もちろん崇敬会会員以外の皆様の御奉賛も社頭にて受付いたしております。

御希望の方は社務所まで直接奉賛金をお持ちいただきたくお願い申し上げます。

尚、右画像(クリックしていただくと拡大します)のように奉賛額により神宮参拝の際の位置、記念品等の待遇に差がありますので御査収の上、宜しく御奉賛いただきたく存じます。

神宮の第六十二回式年遷宮が、国民総奉賛により美しく斎行されますよう、皆様方の御支援・御協力をお願い申し上げます。 禰宜