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八咫烏の声

神社の行事、社務などの日記です。

64回目の終戦記念日~戦争の記憶を未来に~

2009年08月15日 15時37分00秒 | 神職所感

本日8月15日は、昭和20年の終戦より64回目の終戦記念日を迎えました。

しかし、この戦争を本当の意味で知る人は、現在多く居りません。

歴史の勉強の中やテレビの番組で戦争を扱ったものを見ても本当の意味での戦争を知る事は、あまり出来ません。

しかし先日、8月に入って直ぐの事でしたが、広島の女学校を中心とした戦争(8月6日、広島の原爆被災)の事実を基にしたドラマが放送されていました。

このドラマは原爆投下の年の始から8月6日の原爆投下までを少女達の残された日記に基づき生き残られた方の証言を交えながら作製された物でしたので、戦争の中辛く悲しい思い出なのでしょうが、その中でも友達同士との小さくとも楽しいことや日々の暮らしを、その時を悔いが残らないように一生懸命にそして力強く生きていたという事が伝わってきました。

この時生き残られたのは先生・生徒合わせて700人位の中で学校を怪我で休んでいた生徒と制服の外れたボタンを付けるために防空壕に入っていた生徒の2名でした。(生存者数が私の記憶違いでしたら御許しください。)

この様に辛く悲しい戦争の記憶を心の内に秘めている戦争経験者が、まだまだ居られることと思います。

その時の辛く悲しい記憶を蘇らせ、それを本当の戦争を知らない人々に話すということを「したくない。話したくない。」と言う戦争経験者は少なくないかも知れませんが、先ほどのドラマの生存者の方々は次の様な事をに言っておられていました。

ほんの少しの差で生と死を堺にして生き残った者として、死んで逝った人達の分までその場所、その時に起きた事を今に伝えて行く事が生き残った者の役割だと思っています。』(少し言い方が違うかも知れませんが御許しを・・・・・)

今の時代、この戦争経験者の生きた言葉で世間の戦争を知らない人達に生きた声・生きた言葉を聞かせ伝えて行って欲しいと思います。

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(写真・上は初誕生祈願の1歳児 横田 真[しん]くんと、写真・下は真くんのお兄ちゃん達です。 ※因みに、真君は8月15日生まれです。)

未来を担うこの様な子供達に語り継いでもらう為に、悲惨で悲しい戦争の事実が忘れられる事のない様、また二度と悲惨で悲しい戦争が起きない為に・・・・・。T権禰宜