日々

穏やかな日々を

医療を探在宅看取り

2011年09月01日 00時57分59秒 | 仕事
(滋賀)「医療を探在宅看取り」る
2011年8月31日 提供:読売新聞

地域創造会議発足 討論や実例紹介

 地域でのチーム医療体制作りを目指し、県内の医療関係者や行政関係者ら約200人が「医療福祉・在宅看取(みと)りの地域創造会議」(顧問=辻哲夫・東京大高齢社会総合研究機構教授)を発足させ、県立男女共同参画センター(近江八幡市鷹飼町)で30日、第1回会議が開かれた。2期目の政策の柱の一つとして、「在宅看取り」のシステム作りを掲げる嘉田知事も参加。在宅医療をテーマにしたパネルディスカッションや、地域でのチーム医療の実例紹介が行われた。

 県などによると、県内では病院での看取りが約8割を占め、自宅など病院以外で亡くなる人は2332人(2008年)。慢性疾患を抱える高齢者に対応するため、地域で看護や介護を行う体制作りの必要性が高まっているとして、医療関係の有志らが同会議を発足させた。

 パネルディスカッションでは、湖東地域で在宅医療連携に取り組む医師、久我正文さんや、彦根市で往診に従事する医師、松木明さんらが意見交換。久我さんは「在宅医療などをする医師や、医療機関の絶対数が少ない」と指摘し、松木さんは「病院から出て、患者の生活に入り込んで行う往診は医療の最先端。往診の面白さや誇りを伝える教育も必要だ」と協調した。

 記念講演では辻顧問が、千葉県柏市で築いた地域医療のモデルを紹介。「誰もが長寿を全うする時代には、認知症でも寝たきりでも社会と接点を持つことが尊厳につながる。その状態を、地域で守り育てることが大切だ」と締めくくった。

 嘉田知事は会議の終了後に、「『病院で亡くなるのが家族孝行で、幸せだ』という見方を見直す時に来ている。様々な人が支え、関わる新しい医療の形を、行政として応援していきたい」と語った。

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介護施設定員、7万人増

2011年09月01日 00時50分46秒 | 仕事
介護施設定員、7万人増 政府の緊急整備計画
2011年8月31日 提供:共同通信社

 厚生労働省は30日、2009年の介護施設の緊急基盤整備計画に基づき、特別養護老人ホームなどの定員が2010年度までの2年間で、計7万1613人増えたことを明らかにした。

 都道府県別では、増床数が最も多かったのは神奈川の7166人。大阪(5597人)、東京(5312人)と続いた。東日本大震災で甚大な被害が出た岩手、宮城、福島の3県については今後報告を求める。

 09年4月に自公政権が取りまとめた経済危機対策に盛り込まれた計画では、11年度までに介護施設の定員を16万床増床する目標を掲げていた。厚労省は11年度の集計は終わっていないとした上で、「最後の1年間でハイペースで整備が進んでいる。目標に近い数字が達成できるのではないか」としている。

 厚労省によると、特別養護老人ホームへの入所待機者は約42万人に上っており、現場からの施設整備の要望は根強い。一方で、財源確保が難しいことなどを背景に、同省は24時間訪問サービスの充実など在宅介護の推進を打ち出している。

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うつ病を血液で診断

2011年09月01日 00時43分00秒 | 仕事
うつ病を血液で診断 客観指標を発見 広島大が世界初
2011年8月31日 提供:共同通信社

 採血することで、うつ病を客観的に診断できる有力な指標を世界で初めて発見したと広島大大学院医歯薬学総合研究科の山脇成人(やまわき・しげと)教授や森信繁(もりのぶ・しげる)准教授のグループが30日、発表した。成果は米科学誌プロスワン電子版に掲載された。

 神経細胞を成長させるタンパク質の一つ、脳由来神経栄養因子(BDNF)の遺伝子に起きる「メチル化」という化学反応の程度を調べる。

 グループによると、うつ病は基準に沿って、気分の落ち込みや意欲低下の症状から問診などにより診断されており、糖尿病の血糖値や高血圧の血圧値のような明確な指標は未開発。

 今後さらにデータを集め精度を高めるのが課題だが、社会問題化している自殺の原因ともなっているうつ病の客観的な診断や抗うつ薬の効果予測に役立つと期待される。

 グループは北海道大や名古屋大、大分大などから、うつ病患者20人と、うつ病でない18人から血液の提供を受け、BDNFを作る遺伝子の三十数カ所のメチル化を解析した結果、患者特有のパターンが見つかった。

 費用は1人1万5千円程度と見込み、2日間で結果が出るという。今後、抗うつ薬投与や病状変化と、メチル化の程度の変化の関連性も調べる。

 BDNFは記憶や学習、神経発達など脳機能に深く関与し、主に中枢神経にある。ストレスにより量や働きが低下するため、うつ病の発症と密接に関わるとされる。

 淵上学(ふちかみ・まなぶ)研究員は「これほどきれいに結果が出る手法はないのでは。安価で正確な診断ができる方法として確立したい」と話している。

※うつ病

 ストレスや疲労などさまざまな原因でなるとされ、気持ちの落ち込み、イライラ、判断力の低下などの精神的症状や、睡眠障害、食欲低下、頭痛、倦怠(けんたい)感などの身体的症状が出る。国際的な診断基準により症状から診断される。抗うつ薬での治療が一般的だが、効かない場合もある。厚生労働省は「四大疾病」としているがん、脳卒中、急性心筋梗塞、糖尿病に、精神疾患を加えて「五大疾病」とする方針を決めている。

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