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心臓マッサージ、プリプリの名曲のリズムで…救急医おすすめ

2016年02月02日 19時42分57秒 | 仕事
心臓マッサージ、プリプリの名曲のリズムで…救急医おすすめ

臨床 2016年2月1日 (月)配信読売新聞

 心臓マッサージをする際は、プリンセスプリンセスのヒット曲「Diamonds」を思い浮かべて――。日本救急医学会の委員でもある山畑佳篤・京都府立医大講師(救急医学)は「曲のリズムに動作を安定させる効果がある」として、救命講習会で活用している。

 心臓マッサージは心肺停止した人に対し、胸の中央を押し、心臓から全身に血液を送らせる。国際的指針が示す適切な押すテンポは従来、1分間に100回以上だったが、昨年、100~120回に改定された。これまで、日本の歌では「うさぎとかめ」に合わせるのが良いとされ、そのテンポは毎分100回程度だった。

 「より適した音楽はないか」。山畑講師は2013年度から、国の研究費を得て、看護師や救急隊員を対象に研究を実施。その結果、「毎分112回のリズムで、裏拍が明確にある音楽」を聞いた方が、毎分100回や表拍しか感じられない音楽より、動作が安定する傾向がみられた。

 山畑講師は「毎分100回の曲ではテンポが遅れ、指針を外れやすい。ズンズンという表拍だけのリズムだと押す動作しか意識しないが、ズンチャズンチャと裏拍がはっきりしていると、正しく腕を引く動作も意識できる」と分析する。

 1989年に発売され、ミリオンセラーになったプリプリの代表曲「Diamonds」は、ちょうど毎分112回のリズムで裏拍もある。この曲に動作の手順などを示す歌詞をのせた替え歌も作り、昨年から救命講習会で使い始めた。参加者には好評だという。

 一般的に救命講習会では、機械のピッチ音に合わせて訓練をするが、「なじみのある曲の方が人の記憶に残り、いざという時にも役立つのではないか」と山畑講師は話している。

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