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情緒障害児 一丸で治療 愛媛県内初 西予に短期施設

2016年03月29日 21時28分05秒 | 地域
情緒障害児 一丸で治療 愛媛県内初 西予に短期施設
2016年3月29日 (火)配信愛媛新聞

 発達障害などで心理的に社会生活が困難になった子どもたちを専門的に受け入れる「情緒障害児短期治療施設」(情短)が4月1日、愛媛県内で初めて西予市宇和町久枝に開設される。市内の社会福祉法人・西予総合福祉会(清家浩之理事長)が「ひまわりの家」として運営し、定員10人(園児から中学生までが対象)に対し、県内から2人が入る予定。浅野一雄施設長は「入所者は徐々に増え、1年以内に6人程度になる。治療、教育、養育を一体的に進めたい」としている。

 県と同会によると、情短では非常勤の精神科医がカウンセリングなどを行う。児童養護施設よりも保育士らの配置数が多いため、子どもたちにより目が行き届くという。これまで県内からは数人が県外に入所していたが、今後は県内での治療が期待できる。

 ひまわりの家は、木造2階建て3棟(延べ床面積約1715平方メートル)で、宇和島市吉田町立間尻で運営していた児童養護施設も移転し併設した。定員20人に対し既に14人が入っている。

 ひまわりの家の情短には小学生と中学生各1人が入る予定。施設内で小中学校の教育を受ける「分教室」を設けるため、学習室や遊戯室、工作室などもある。

 28日は同市宇和町卯之町3丁目の市教育保健センターで落成式があり、約100人が出席。清家理事長は「関係機関と連携を取りながら、全職員が一丸となって子どもたちが安心して暮らせる施設づくりに取り組んでいきたい」と述べた。

 西予総合福祉会は、西予市内で保育園や高齢者・障害者施設などを幅広く展開している。

 【情緒障害児短期治療施設】心理的困難や苦しみなどを抱えているおおむね18歳までの子どもが対象。児童相談所が入所するかどうか判断する。全国32道府県43カ所にあり、四国には香川と高知に設置済み。平均入所期間は約2年半で、児童心理治療施設とも呼ばれる。

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