伊勢赤十字病院 MPU、県内初の開設 精神科患者の身体治療 三重
2021年9月2日 (木)配信伊勢新聞
【伊勢】三重県伊勢市の伊勢赤十字病院は1日、精神疾患を持ちながら、身体疾患もある患者を受け入れる専門病棟「精神科身体合併症病棟(MPU)」を開設した。MPUは全国でも数少なく、県内での開設は初となる。
入院が必要な身体疾患がありながら、精神症状のために一般診療科で対応が困難な患者を受け入れる。幻覚や妄想といった精神症状の重い患者や重度の認知症患者などを対象に、同病院の全診療科で対応。身体疾患の当該診療科と精神科のそれぞれの主治医が、協働して診療にあたる。
開設したのは、全9床の閉鎖病棟。一般病棟の一角に設けた。人工透析対応の個室や保護室、4床室などがあり、全室にカメラを設置、スタッフルームから患者を確認できる。
31日にあった開設式で楠田司院長(62)は、一般病床で身体疾患の治療をしながら精神症状を管理するのは困難だとし「精神と身体疾患を共に専門的に扱えるMPUを開設し、治療環境を提供する。患者さんが心身ともに健康を取り戻し、一人でも多くの方が社会復帰されることが地域の活性につながると考える」と述べた。
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