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胃がん発症リスク、22倍に 遺伝子変異とピロリ菌感染

2023年03月31日 23時38分45秒 | 医療情報

胃がん発症リスク、22倍に 遺伝子変異とピロリ菌感染

 2023年3月30日 (木)配信共同通信社
 

 特定の遺伝子に変異のある人がピロリ菌に感染すると、胃がんの発症リスクが約22倍になるとの分析結果を、理化学研究所や愛知県がんセンターのチームが30日、米医学誌ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシンで発表した。ピロリ菌を除菌すれば、リスクを大幅に下げられる可能性があるとしている。

 ピロリ菌は胃がんのリスクを高める要因の一つとして知られ、感染が関わっている胃がん患者は特に東アジアで多い。一方、生まれつきの遺伝子の変異が発症とどう関係しているかは十分に分かっていなかった。

 チームは、血液や組織などを集めて保管するバイオバンクを活用。日本人の胃がん患者約1万2千人と、がんではない約4万4千人のDNAを調べた。その結果、9個の遺伝子と胃がんの関連が明らかになった。

 このうち、傷ついた遺伝子を修復する働きを持つ「BRCA1」や「BRCA2」など4個の遺伝子のいずれかに変異がある人がピロリ菌に感染していると、変異もピロリ菌感染もない人と比べて約22倍、胃がんになりやすいという結果になった。

 遺伝子変異があってもピロリ菌に感染していなければ約2倍、変異がなくて感染している人は約6倍のリスクだった。

 理研の桃沢幸秀(ももざわ・ゆきひで)チームリーダーは「遺伝的なリスクとピロリ菌のリスクがかけ算のように影響していると分かった。遺伝子変異の有無にかかわらず、ピロリ菌に感染している場合は除菌した方がいい」と話している。

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