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【島根】高齢者見守る医療チーム 三刀屋・鍋山地区 地元看護師ら結成

2017年11月02日 15時13分27秒 | 地域

【島根】高齢者見守る医療チーム 三刀屋・鍋山地区 地元看護師ら結成

 2017年11月1日 (水)配信山陰中央新報
 
 中山間地域の雲南市三刀屋町鍋山地区で、同地区在住の看護師らが、高齢者を見守る医療相談専門チーム「ちょんてご」を結成した。お年寄りに声を掛け、病気の予防や早期発見につなげる。高齢化が進む同地区は地域を挙げて集落維持に努めており、新たな支援により態勢強化を図る。28日に同町乙加宮の鍋山交流センターで住民に寸劇を披露し、活動を始める。
 「ちょんてご」は出雲弁で「少し手伝う」を意味する。メンバーは市内の看護師5人と地域医療に興味を持つ島根大医学部の学生1人の計6人。鍋山地区の同市上乙多田在住で、市内の病院に勤務する看護師・中村裕美子さん(40)が代表を務める。
 鍋山地区は2017年4月現在、410世帯、約1400人が暮らす。高齢化率は39・77%と市内平均(37・04%)を上回り、県中山間地域研究センターによると、25年には47%になると予想される。
 高齢化が進む中、同地区の地域自主組織は14年、毎月1回検針員に同行して高齢者と会話しながら健康状態を確認するなど、見守りと安否確認を始めた。昨秋には看護師1人を採用し、健康相談を行っている。
 「ちょんてご」は、メンバーが勤務が休みの日などを活用し、地区内の高齢者宅を訪ねて声を掛け、健康相談に応じ、病気の早期発見や認知症の確認に役立てる。
 市内の医療機関と連携して情報を共有し、入院や治療が必要な際は医療機関に連絡する。今後、地区内に住んでいる退職した看護師らにも参加を呼び掛ける考えだ。
 寸劇は約15分で、高齢化がさらに進んだ時に必要な医療や看護をテーマに演じる。中村さんは「細く長く地域を見守り、医療面で支えたい」と意欲を見せ、地域自主組織の秦美幸会長(75)は「医療機関と連携して、実効性を高めていきたい」と期待を込めて話した。

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