フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

4月1日(日) 晴れ (前半)

2018-04-05 23:59:09 | Weblog

8時、起床。

今日は4月。新年度のスタートだ。教師をやっていると「年度」というのは「年」と同じくらい、あるいはそれ以上に意味をもつ。

だから使っている手帳はすべて「4月始まり」だ。(カレンダーは「1月初まり」だが)。

左から、ほぼ日手帳カズン(日記帳)、ほぼ日手帳オリジナル(メモ帳)、ほぼ日手帳ウィークリー(スケジュール調)の三点セット。今日から本格的に使う。

ウィークリーが二冊分が入るパストートタイプのカヴァーを使っているが、右側にウィークリー、左側にスマホを入れている(バックアップの意味もあってスケジュール管理はGoogleカレンダーでもしている)。

サラダとソーセージと紅茶の朝食。トーストを食べないのは、昼食をがっつり食べる予定があるため。

花屋にお榊を買いに行く。

酒屋に寄ってお神酒用の日本酒を買う。

毎月1日は少し特別な(神妙な気持ちになる)日である。

11時半に蒲田駅で卒業生のホナミさん(論系ゼミ3期生)と待ち合わせ、ベトナム料理の「ティティ」へ。先月、元「SKIPA」店主の宙太さんと来た店だが、彼女もベトナム料理は大好きとのこと。今年度はここに来る回数が増える予感がする。

ランチの予約はできず、早く来てて並ぶしかないが、開店の12時の25分前に着くと、すでに5,6人が並んでいた。店の外に出ているメニューを見ながら注文するものを相談する。ホナミさん、かなり詳しい。

他の客たちはテーブルに着いてからメニューを見て考えているが、われわれはすぐに注文する。開店直後はみんなが一斉に注文するから、スタートダッシュが肝心なのだ。

海老入り生春巻き。甘い味噌ダレ(のようなもの)を付けて食べる。う、うまい。

揚げ春巻き。サラダ菜で巻いて、甘酢(のようなもの)を付けて食べる。う、うまい。

「ここはビールでしょ?」と促すと、彼女は「そうですね!」とサイゴンビールを注文した。お酒は強いらしい。「二日酔いというものを経験したことがありません」だって。す、すごいね・・・(私はウーロン茶を注文)。

鶏おこわ。もちもちした食感と鶏肉のフレークのサクサクした食感とほんのりした甘味が私は好きである。

普通のランチならここまでで十分な量だが、われわれはもう一歩ベトナム料理の奥地に踏み込む。サイゴン風フーティウ。ベトナム料理で麺といえばフォーが有名だが、ホナミさんは「フーティウも美味しいですよ」という。フォーが柔らかでつるっとした食感なのに対して、フーティウは半乾燥してから切るのでコシがあるのが特徴だ。

食事をここで完結させるのであれば、ベトナム風のぜんざいを注文するところだが、われわれはこの後もカフェをめぐる予定なので、これでやめておく。ごちそうまさまでした。ああ、美味しかった。お腹いっぱいである。朝食を軽めにしておいたのは正解である。

腹ごなしを兼ねて寺町池上を散策することにする。池上までは池上線に乗って。 

本門寺の総門をくぐってすぐ右手の枝垂れ桜が見頃を迎えていた。

100段ほどの階段を上る。いい運動だ。

階段を上り切っても、涼しげな表情をしている。「リハウス」のポスターみたいである。

満開の時期は過ぎたとはいえ、まだまだお花見は大丈夫。週末ということで露店がたくさん出ている。

お寺ならではの露店だが、はたしてこういうものをここで買う人がいるのだろうか。

パンを売っている。お花見をしながら食べるにはいいかもしれない。

露天の定番、ヨーヨー釣り。「ヨーヨーすくい」って書いてあるけど、釣るんじゃないのか? 金魚すくいみたいにすくう方式なのか? 一体、どうやってすくうのだろうか? 気になるが先を急ぐことにしよう。

屋台の焼きそばって当たり外れがあるよね(ツブヤキシロー風)。

仁王門をくぐる。 

鐘楼脇の桜はまだ見頃を保っていた。

こちらの桜は関東では珍しい「笹部桜」。

ソメイヨシノより遅れていまが満開である。霞桜にオオシマザクラ系の里桜が交配したもの。「ソメイヨシノが木綿なら、笹部桜は絹」と言われる。柔らかで優しい雰囲気。

桜並木が満開のときは見えにくかった五重塔だが、花が散って見えやすくなった。

舞い落ちる桜の花の下で。

本門寺公園へ。いい光だ。 

彼女と本門寺に来るのは二度目だが、あいにく前回(昨年6月18日)は雨に降られた。それも小雨ではなく、本降りだった。

これがそのとき撮った一枚。陽射しがないことに加えて、傘を手放せないので、構図が著しく制限されていた。ポートレイト撮影には不向きな日だった。

お気づきだと思うが、今日の彼女はあの日と同じカーキ色のスカートをはいている。ただし、靴はより動きやすいスニーカーである。そう、彼女はリベンジの気分満々で今日本門寺に来たのである。

 (つづく)