フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

10月27日(日) 晴れ

2019-10-30 00:00:06 | Weblog

9時半、起床。

パン、サラダ、牛乳、紅茶の朝食。

11時前に家を出る。11時半に卒業生のサワチさん(論系ゼミ7期生)と日本橋高島屋前で待ち合わせている。スマホの乗換案内のソフトで検索すると、蒲田ー新橋ー日本橋と新橋で浅草線に乗り換えるように指示されるのだが、蒲田ー東京の方が早いと思われる。

東京駅八重洲北口を出て、

横断歩道を渡り、 

桜通りを少し歩けば、 日本橋高島屋である。

中央通りでは何かのパレードをやっている。 

「日本橋京橋まつり 大江戸活粋パレード」(第47回)である。「活粋」は「かっき」と読ませるらしい。 

ちょうど子供の音楽隊が目の前を通って行った。 

ほどなくしてサワチさんも到着。彼女は地下鉄で来てB3出口から出てきた。

ランチは、彼女の希望で、高島屋の地下2階にあるレストラン「ローズ」でとることにする。薔薇は高島屋のシンボルフラワー(薔薇の包みの高島屋)である。

レストランの入口には日本橋高島屋の模型が飾られている。

 

私はワンプレートディッシュを注文。4種類のメニューを楽しめる「大人のお子様ランチ」のようなものである。

サラダ。

ビーフシチュー。 

ナポリタン。 

エビグラタン。 

サワチさんは本物の「お子様ランチ」を注文した(!)。 

彼女はこれが食べたくて「ローズ」でのランチを希望したのである。 

正面からの映像。私が子どもの頃、デパートのレストランでよくお子様ランチを食べた。ただし、あの頃(1960年代)は白い丸いプレートが一般的で、自動車とか新幹線とかの形はしていなかった。だから懐かしいような、そうでもないような、微妙な気分である。

いや、微妙な気分なのは、お子様ランチを食べる若い女性と向かい合って食事をしているというこのシチュエーションのためかもしれない。上流階級のお嬢様が執事をお供にしてお忍びでここにやってきて噂に聞いていたお子様ランチなるものを食している・・・そういうシチュエーションが一番お似合いであるように思われた。つまり私は執事役であると。

これを運んできた店員さんに「大人でも注文できるのですね」と聞いてみた。できるから運ばれてきたわけで、これは聞くまでもないことだったが、まぁ、黙っているのが気まずかったのだ。「はい、大人の方でも注文できます」と彼女は答えた。私はさらに質問した。「若い方ではなく、高齢者でお子様ランチを注文される方はいますか?」「はい、いらっしゃいますよ」と彼女は笑顔で答えた。「なるほど」と私は執事らしい口調で言った。 

食事を終えて、一つ上のいわゆる「デパ地下」で彼女は買い物をした。「オードリー」というイチゴを使ったチョコレートのお菓子で有名な店だ。彼女は紙袋を2つ受け取り、その1つを「ごちそうしていただいたお礼です」と言って私に差し出した。「お嬢様、お礼など不要です」とは言わず、ありがたくいただく。

外に出ると、何かの踊りのパレードが行われていた。 

食後のドリンクは高島屋の近くの「げるぼあ」というカフェで。ここも彼女の希望である(事前にプランを立てて来たのだ)。

私はロイヤル・ミルクティーを注文。 

彼女はクリームソーダを注文。 お子様ランチの後はクリームソーダですか。子どもの好きなものの定番ではありませんか(笑)。

前回、彼女と神保町でカフェ巡りをしたとき(そのときのブログは→こちら)、彼女は最初のカフェ「そぼうる」でもクリームソーダを注文していたから、クリームソーダが大好きのようである。実は私もクリームソーダは好きなのだが、今日は執事役であるから、我慢した。

この後、彼女のプランでは浅草のカフェ「ハトヤ」に行くことになっていたのだが、私が銀座のカフェ「トリコロール」の話をしたら、彼女はそこには行ったことがなく、「行ってみたいです」というので、中央通りを銀座通りまで歩くことにした。車が走っていない、しかし、歩行者天国ではない道というのは珍しい眺めである。 

パレードの間に路上で写真を撮っていたら、「立ち止まらないで渡ってくださ~い!」と警備の人に注意される。 

京橋2丁目まで来る。向かいのビルは「明治屋」だ。「若大将シリーズ」の中で、加山雄三演じる運動部のキャプテンが「明治屋」に買出しに来てドッグフードの缶詰を大量に買い込んで、腹ペコで質より量の部員たちに(もちろんドッグフードであることは内緒にして)食べさせるというシーンがあった。 

銀座通りに入る(1丁目)。ここからは歩行者天国になる。

銀座1丁目には「英國屋」本店がある。ここでスーツをオーダーする人生に憧れたこともあったが、今日に至るまで、ネクタイ一本買ったことはない。 

銀座2丁目に入ると歩行者が増える。

2丁目には「伊東屋」本店がある。ここには何度も買物に来ている。銀座で一番馴染みのある店である。ちょっとのぞいていきましょう。 

各階をちょっとずつ見物しならエスカレーターで上って行く。

カラフルでかわいいポーチが並んでいる。 

カラフルな器が並んでいる。 

色紙の見本。 

これがホントの「クリップ・アート」だ。 

銀座3丁目に入る。今日のポートレイトは「銀座のサワチさん」。丁目ごとに変る表情に注目(たまたまか、はたまた演技か)。

銀座4丁目。ここには銀座のランドマーク、「和光」の時計台がある。ゼミの卒業生でここで働いている人がいる。

銀座4丁目の交差点で。

 

「トリコロール」は銀座5丁目の裏道をちょっと入ったろころにある。

 入口は回転ドアになっている。「ワクワクしますね」と彼女。

ところが、われわれが店内に入ろうとしていると、店員さんが出てきた、「申し訳ございません。ただいま満席で」と言った。あらま。少なくとも30分は待つという。残念だが、またの機会にしましょう。お店のホームページから、注文しよと思っていた、アイスコーヒーとエクレアの写真を拝借。

 

銀座6丁目の交差点で。では、「資生堂パーラー」(銀座8丁目)に行ってみましょうか。混んでるかもしれないけれど。

 

銀座7丁目の老舗のビアホール「ライオン」の前で。

ところが「資生堂パーラー」は店内改装のため休業中(10月30日まで)だった。残念。

「私のお気に入りのカフェがありますから、そこに行ってみましょう。地下2階にあるので穴場です」と彼女が言った。そして案内してくれたのが、銀座5丁目、「トリコロール」とは銀座通りを挟んで反対側の横道にある「カフェ・ド・ルトン」。

地下2階のドアを開けて店内に入る。 

ここもそれなりに混んではいたが、カウンター席に座ることができた。いい雰囲気ではありませんか。お店の方に聞いたら開店して40年ほどとのこと。

私はワッフル(プレイン)とアイスティーを注文。 

バターとリンゴジャムを塗っていただく。カリッとして、ふっくら。 

サワチさんはごぼうショコラケーキとブレンドコーヒー(シャンティ)を注文。

「今日はサクランボを3個食べました」と彼女が言った。お子様ランチのプリンに載っていたサクランボ、クリームソーダに入っていたサクランボ、そしてごぼうショコラケーキに添えられたサクランボである。サクランボ姫だ(笑)。 

結局、今日は3店とも彼女の案内してくれたカフェに行ったことになる。ありがとうとう。今日はここまでとしましょう。サワチさんが次の舞台に立つのは春先になりそうだ。楽しみにしていますね。 

彼女を銀座線の階段で見送り、私は有楽町へ。 

銀座マリオンのからくり時計の人形たちが午後4時の演奏を終えて引っ込むところだった。 

 

JR有楽駅前の果物屋「百果園」。ここには「昭和」が残っている。  

7時前に夕食。ラグビーワールドカップ、準決勝南アフリカ対ウェールズ戦をしっかり見たいから(妻が)。 

 ホタテ(缶詰)と小松菜の水煮。(写真は二人前です)

玉子とアスパラとベーコンの炒め。(写真は二人前です) 

食後にサワチさんからいただいたお菓子を食べる。 

店名と同じ名前のお菓子「オードリー」。チョコレートの中にイチゴ。洋風イチゴ大福ですね。(写真は二人前です) 

準決勝は南アフリカが勝った。これで決勝戦はイングランド対南アフリカだ。予選リーグで南アフリカを破ったニュージーランドにイングランドは勝ったわけだから、優勝はイングランドということになるかどうか。双方、どういう作戦で臨むのだろうか。

1時半、就寝。

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