フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

10月7日(水) 曇りのち小雨

2020-10-08 12:24:07 | Weblog

8時半、起床。

トースト、ベーコン&エッグ、サラダ、牛乳、

オンデマンド授業「ライフストーリーの社会学」第2回の講義資料を作成し、音声講義と一緒にMoodleにアップする。

外出する時間がないので、昼食はカレーうどんで簡単にすまそう。

具は何も入れない。とろみのあるカレースープと麵だけでよい。なまじ野菜や肉などを入れると、麵にからみついたカレー汁のとろりとした食感を味わう邪魔になる。これは鉄板でソース焼きそばを作るときにもいえることで、細かく刻んだキャベツ(千切ったキャベツではなく)くらいで十分だ。

妻がインフルエンザの予防接種を受けようというので、かかりつけの耳鼻科に午後イチ(3時から)で受けに行く。

しかし、この時期は65才以上でないと受けられないと言われ、私だけ受けることになった(65才未満は25日以降)。インフルエンザの予防接種は子供の頃を別にすると初めてである。予防注射にも痛くないものから痛いものまであり、ツベルクリンは痛くない注射で、日本脳炎は痛い注射だった、インフルエンザはどちらかというと痛い方の注射だったという記憶があるが、今日はとくに痛くはなかった。

昨日のブログを書いてアップしてから(夕方になってしまった)、「ティースプーン」に顔を出す。

ルハーブのジャムと青りんごのジャム、りんごのパウンドケーキ、紅茶(ティンブラ)のティーバッグを購入。

パンプディングと温かい紅茶をイートイン。

「ティースプーン」は店内営業を10月24日で終了し、そこからはクリスマス用のお菓子の予約・通信販売とワークショップ中心の営業形態に移行することになった。こうやってふらりとお店に顔を出すことはもうできなくなる。自宅から一番近いカフェスペースだったので、残念だ。

夕食はちゃんちゃん焼き、佃煮二種、柚子大根、味噌汁、ご飯。

説明しよう。チャンチャン焼きとは、焼いた鮭と炒めた野菜の上から味噌ダレをかけ蒸し焼きにしたものである。本来はフライパンのまま食卓に出すワイルドなものらしい。

デザートは梨。

昨日、大学に行ったとき、教員ロビーのメールボックスに同僚の小沼先生が新著を入れてくださっていた。

小沼純一著、森泉岳士絵『しっぽがない』(青土社)。

飼い犬をめぐる家族のエピソードである。いつもそばに犬のいた日々。

 子どものころ、いつも犬がいた。
 庭の隅に小屋があって、玄関からでも、お勝手口からでも、濡れ縁からでも、誰かが外にでると、犬がこちらを向いていた。
 口をむすび、格別の表情はない。目だけは何かを期待しているようだった。ただ、小さく、尻尾がふられていた。
 白いスピッツがいた。
 つぎもスピッツだった。
 スピッツは、親の、あるいは祖父母の、あるいは同じ敷地内に住む叔父や叔母の犬だった。妹とぼくは実際には、犬にかまわれていたのだったろう。
 かまってやる歳にはなっていなかったのだ。(スピッツ)

 巻頭の一篇である。子どもの頃の私の家もスピッツを飼っていた。あの頃(1960年代)はスピッツの時代だったのかもしれない。「ゴロ」という名前だった。死んだときは悲しかった。それ以来、犬は飼っていない。小沼先生は、親にせがんで三河犬を飼うことになる。三河犬ってどんな犬だったっけとネットで調べる。外見は柴犬に似ている。

帯をみて驚いた。谷川俊太郎さんと鶴田真由さんが言葉を寄せているではないか。谷川さんは大好きな詩人だし、鶴田さんは大好きな女優さんだ。うらやましい。

【後記】このブログをご覧になった小沼先生から『しっぽがない』は「いろいろ事実は織りこんでおりますが、フィクションでして、わたしはひとりっこなので、妹はおりませぬ」というメールをいただいた。そ、そうでしたか。小説の場合は「ぼく」と作者は同一人物ではない(そういう場合もあるが、そうでないことの方が多い)と考えて読むが、犬をめぐる思い出というエッセー風の作りだったので、「ぼく」=作者と思い込んでしまった。してやられました(?)。

懸案だったメールソフトの設定変更をする。何事もなく完了。やれやれ。

風呂を浴びてから(インフルエンザの予防接種をした日だからどうしようかと考えたが寒かったので)、今日の日記とブログ。

1時半、就寝。

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