フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

6月29日(金)曇り、一時雨

2007-06-30 09:12:12 | Weblog
  蒸し暑い一日だった。午後から大学へ。地下鉄の駅を出て、「五郎八」の暖簾をくぐる。揚げ餅そば。冷たい蕎麦の上に揚げたての餅と芝海老がいっぱい載っていて、そこに上から冷たい蕎麦汁をとくとくとかけて食べる。餅のもちもち感と海老のぷりぷり感がいい。
  4限の大学院の演習は先週に引き続き清水幾太郎『社会的人間論』(1940年)の講読。日中戦争の最中、太平洋戦争の直前に書かれた本である。「社会と個人の問題」を核にしながら、人間の一生を集団から集団への遍歴としてとらえる一方で、それぞれの集団の歴史的変遷に話は及ぶ。コンパクトな本だが、清水の人間観・社会観・歴史観を知る上で重要な本である。
  6限の「現代人の精神構造」は田島先生の宗教シリーズの初回。宗教というものを人間の自己認識としてとらえつつ、そこでは感情が重要な働きをしていることを強調されていた。
  TAのI君と「秀永」で食事をしてから帰宅。明日は卒業生のFさんの結婚式。Fさんが学生時代に書いたレポート(調査実習の報告書)を読み返しながら、スピーチの原稿を考える。あのときの調査実習のテーマは「幸福」であった。
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