7時半、起床。
トースト(はちみつ&オリーブオイル)、目玉焼き、ソーセージ、サラダ、牛乳、紅茶の朝食。
本日の『らんまん』。鹿鳴館の運営委員会(?)には留学経験者の学者らがメンバーに加わっている。田辺教授もその一人だ。会議室に「白梅堂」の寿恵が生菓子を届けに来る。委員の一人が寿恵の美しさに目を奪われる。他のメンバーも彼女の言動に好印象を持つ。植物学教室に戻った田辺は万太郎が描いたシロツメクサのスケッチを眺めながら「彼は私に幸運をもたらしてくれるかもしれない」と呟く。窓の外では雷鳴が響いている。不穏な終わり方だった。
昨日のブログを書いてアップする。
昼前に家を出る。ガクアジサイが見頃を迎え始めている。
工学院通りは「風の谷」と呼ばれている。強いビル風が吹くのだ。
通りの端(風が弱い場所)の街路樹はたくさん花を付けている。
しかし「風の谷」を進んでいくにつて、木は貧弱になり、花も少なくなる。いかにビル風にさらされることが植物にとってストレスであるかがよくわかる。こういう場所に街路樹はいらない。パラパラと木を植えても防風林の役割などしない。植えられた木がかわいそうである。動物虐待という言葉があるが、これは植物虐待である。
「まやんち」に行く。開店時の11時半を予約している。
窓際から2つめの席に案内される。
アフタヌーンティー。前回ここで食したのは2020年2月13日であったから、実に3年3カ月ぶりである。この間、「まやんち」のメニューからアフタヌーンティーは消えていた。そしてようやく先週からメニューに復活したのである。
今日は一人で来た。本来、アフタヌーンティーはおしゃべりをしながら午後の一時を楽しむためのものである。しかし、コロナ禍で「おしゃべりをしながら」ということがNGとなり、アフタヌーンティーはメニューから消えていたのである(テーブルにアクリル板を設置したせいでアフタヌーンティーを置くにはテーブルが狭くなったしまったこともある)。
これからたまにアフタヌーンティーを注文することになるだろうが、今日はおしゃべりをしながらではなく、久しぶりのアフタヌーンティーをじっくり味わいたかったので、一人で来たのである。他のテーブルも一人客が目立った。
スタッフのカナさんが、構成を説明してくださったが、目の前のきれいなお菓子に目を奪われていて、頭に入って来なかった(なのでブログの説明は適当です。ごめんなさい)。
アフタヌーンティーの基本的な食べ方の順序は、まず下段の皿、次に上段の皿(中段の皿がある場合もある)である。最初に食べたのはスコーンである。「温かいうちにお召し上がり下さい」とお店もそれを推奨している。クロテッドクリームと苺ジャムを付けて。
次にサーモンのキッシュ。
続いてトマトとキャロットラペのサンドウィッチ。
ここから上段である。まずは二種のフルーツゼリー。
アプリコットのジャムの入った焼き菓子。
メロンのショートケーキ。
苺のマカロン。
最後は、甘夏のババロア。
紅茶はダージリンのセカンドフラッシュ(夏摘み)を注文した。カップに3杯分はあるが、上段のスイーツを食べている途中で、残り少なくなり、お冷との併用でなんとか最後まで行った。
お隣(窓際)の席の女性の一人客が感慨無量といった表情で食べていたので、「コロナ前以来ですよね」と話しかけると、「はい、私は『まやんち』さんではいつもアフタヌーンティーしか食べて来なかったので」と答えたのでびっくりした。「えっ、ピーチメルバも食べたことがないのですか?」「はい、そうです。それはどういうものですか?」「アフタヌーンティーと並ぶ看板メニューです。もしかして桃自体がお好きではないのですか?」「いいえ、桃は好きです」「では、7月・8月にいらしたときはぜひ召し上がってみてください」「はい、ぜひ」。それにしてもいつもアフタヌーンティーばかり食べて来たとはびっくりだ。看板メニューであると同時に値段も張る。今回復活して、値上げも同時にされ、一人前4000円である。ちょとしたディナー並みの値段である。とても毎回注文できる値段ではない。いわゆる「自分へのご褒美」的なメニューである。それを毎回注文するとは、セレブの方なのか。もしかしてどこかの王女様がお忍びでいらしているのか。思わず「実は私は新聞記者をしておりまして」と自己紹介をしようかと思ったが、『ローマの休日』をご存じないと洒落にならないので、やめておいた。
滞在時間は1時間15分ほどだった(1時間以内だと10%割引になる)。後半、甘いものを連続して食べたので、何か辛いものが食べたい気分だった(お腹はよかったので食べなかったが)。次回は、一般的な作法は無視して、上段と下段を交互に食べることにしよう。これが今日の反省点だった。
大学に行く途中、東京ステーションギャラリーで開催中の「大阪の日本画」展をのぞいてみる。
大阪の日本画家たちの作品を「人物画」「南画(文人画)」「風景画」というカテゴリーにわけて展示している(もっと細かい区分けがされていたが、ここでは大雑把に感想を述べる)。北野恒富に代表される人物画の女性は、竹久夢二の女性をもっとしどけなく(色っぽく)した感じ。しかし、彼の下で育った女性画家たちは女性を描いても「脱・男性目線」の作品になっている(子どもをよく描いたし、若い女性を描いても凜とした風情が漂っていた)。「南画(文人画)」はジャンルとして私の興味をあまり引かなかった。展覧会用の大作が少なく(例外は矢野鉄山)、商家用の掛け軸や屏風絵が多かった。そういうパトロンの下で安定した生活を送った画家たちなのだろう。「風景画」は東京の街の風景画が好きな私にも魅力的な作品が多かった。とくに会場の出口近くに展示されていた池田遥邨「雪の大阪」は素晴らしかった。昭和3年2月11日の大雪の日の大阪の都市をドローン的な視点から描いた大作である。
池田遥邨「雪の大阪」(大阪市立近代美術館蔵)
展示室を出たところの休憩所の窓から見た東京駅丸の内中央口付近の風景。
展示場を出て、ギャラリーショップに向かう回廊から見て丸の内北口改札。ショップで図録(2800円)を購入した。
大学へ。
4限・5限はゼミ。4限は3年生のグループ発表。SNSの複数アカウントの使用とアイデンティティの問題にフォーカスした発表だった。
5限は4年生のゼミ論中間報告(2人)。
ほぼ定刻(6時40分)通りに終わる。
7時に大学を出る。
空はまだ明るさを残している。夏至(6月21日)までまだ一ヵ月ある。これからまだ日は長くなるが、それが案外実感できないのは、雨の日が増えるからである。
「ごんべえ」で夕食をとっていく。
カツ丼(ごはん少な目)+うどんに梅干しいらない、で注文。
このカツ丼を食べていると、「一週間(平日)が終ったな」と思う。お疲れ様、自分。
馬場下の交差点で信号の変わるのを待ちながら。
8時過ぎに帰宅。妻が「あら、早いのね」と言った。妻はまだ昨年までのゼミが5限・6限だったときの感覚が残っているのだ。
レビューシートのチェック。
風呂から出て、今日の日記を付ける。
1時、就寝。