フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

12月20日(水) 晴れ

2022-12-21 13:30:03 | Weblog

9時、起床。

バタートースト、カレー、目玉焼き、サラダ、牛乳、紅茶の朝食。

本日の『舞いあがれ!』。リーマンショックの影響で、舞は航空会社への就職が一年延期となり、舞の父親の工場は注文が激減した。舞の兄もトレーダーとし手ひどい失敗をやらかしたと思ったら、「リーマンショックを予測した天才」として脚光を浴びているのである。その雑誌を読む父親は複雑な気持ちであろう。

昨日のブログを書いてアップする。

神棚のお札を新しいものと入れ替える。古いお札は神社にもっていってお焚き上げしてもらう。

1時頃、家を出る。庭先の山茶花。上を見ると桜の紅葉。

大学に着いて、ミルクホールでパンとコーヒーを買って、研究室へ。

昼食をとりながら授業の準備。パンはウィンナーとコロッケとあんドーナツ。

3時に神楽坂で人と会う約束がある。

「トンボロ」で待ち合わせ。

卒業生の鈴木あづささんと会う。フルネームで書いたのは、彼女は日テレの記者で、ニュース番組などにも出演されているので、「卒業生のアヅサさん」としなくてもよいかなと。今月末にロンドン支局長として渡英されることになったので(ずいぶんと慌ただしいことである)、その前にお会いしましょうということになった。彼女は私が早稲田で教え始めた頃の卒業生の一人である。

彼女はジャーナリストであると同時に作家でもある。去年、『蝶の眠る場所』(ポプラ社)という作品でデビューしたのである。ペンネームは水野梓。先月末に3作目となる『彼女たちのいる風景』(講談社)を出版されて、今日はそれをもってきていただいた。忙しいテレビ局の仕事、加えて小学4年生の息子さんの世話、一体、いつ小説を書くのですかと聞いたら、「早朝、子どもが起きるまでの2時間が執筆タイムです」とのことだった。スーパーウーマンですね。

「トンボロ」にいた時間は1時間ほど。彼女はこれからいろいろと挨拶回りがあり、私はこれから授業がある。会うの久しぶりだったので、おしゃべりは軽いものから重いものまであれこれの話題に及んだが、彼女も言っていたが、時間的なブランクを少しも感じさせず、歳の離れた友人のような調子でおしゃべりができた。

元気でいってらっしゃい。

5限は演習「現代人と孤独」。本日の発表は以下の3本。

 『コンビニ人間』に見る差別と孤独

 池澤夏樹作品における孤独の諸相

 「一人の時間」の意義~「自分」の表現という視点から~

授業を終え、雑用を片付けて、6時半に大学を出る。

蒲田について駅前商店街の「一二三堂」で『NHK俳句』1月号を購入しようと思って店の前まで行ったら、火曜日は定休日であった。

本日発表の東京の新規感染者数は20513人。メディアでは8月25日以来の4カ月ぶりの2万人越えという報じ方をしているが、注目すべきはそこではなく、11月15日に1万人を越えてから2万人を越えるまでに1か月以上かかったというスローペースな増加の在り様の方だろう(当初、厚労大臣は2週間で2万人を越えるだろうという予測を述べていたのである)。こういうスローペースな増加の仕方はこれまでの波には見られなかった現象であり、そのことの分析をちゃんとしてほしいと思う。

夕食は春巻、シシャモ、サラダ、キュウリの漬物、里芋と長葱の味噌汁、ごはん。

食事をしながら『商店街のピアニスト』と『エルピス』を録画で観る。ともに来週が最終回。

いただいた『彼女たちのいる風景』の最初のところを読む。うん、彼女の文体である。

彼女は一文の文芸専修の学生だったが、私の講義に出ており、たいてい少し遅れて教室に入ってきて、前の方の席に座り、よく居眠りをしていた。2年間、アメリカに留学して、戻ってきてから私のところに顔を出して、卒業制作で小説を書くので目を通して意見を聞かせてほしいというので、草稿を読ませてもらった。才能を感じさせる文章で、「いいね」と言うと、結局、毎週のように書き進めた原稿を読まされることになった。テレビ局に就職してからも小説を書きたい(作家になりたい)という夢を持ち続けていたが、お子さんが生まれてからは絶対的に時間が不足で、もう諦めるしかないかもと弱音を吐いたので、「そんなことはないですよ。書きたいという思いが持続していれば、必ず書けますよ」と私は励ました(らしいー彼女談)。そして去年、ついに念願の作家デビューを果たしたというわけだ。

改めて、おめでとうございます、あづささん。

風呂から出て、今日の日記を付ける。

12時半、就寝。