フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

10月24日(水) 晴れ

2012-10-25 09:58:16 | Weblog

  7時、起床。ポトフ、パン、牛乳の朝食。

  ゼミの1次申請状況(最終)が発表された。私のゼミの希望者は数名減る(申請の変更)と予想していたのだが、逆に1名増えて希望者25名になっていた。これはおそらく中間集計の段階で未申請の学生が十数名いたためと思われる。

  昼から大学へ。神楽坂で途中下車して「SKIPA」で昼食をとる。今日は定食でなく、チキンカレーを注文。前に来たとき他の客が食べていて美味しそうだったが、実際、美味しいカレーだった。じっくり煮込まれたカレーは何が入っているのか、渾然一体、判別が難しいが、辛さもちょうどよく、味わって食べることができた。フロアー担当の奥さんは常連のお客さんと話をしているときに「のんちゃん」と呼ばれていた。石井桃子『ノンちゃん雲に乗る』の主人公は信子だったが、奥さんの名前も信子なのだろうか。

  今日は教授会の日。会議室に行く前にすませておきたいことがいくつかあり、研究室にいたら、定足数に足りないので来てくださいと呼び出しの電話がかかってきた。「はい、いま出るところです」と蕎麦屋の出前みたいな返事をして、もうしばらく研究室にとどまっていると、また電話がかかってきたので、これが潮時と、受話器は取らずに会議室へと向かう。思えば、この2年間は教授会は無遅刻無欠席だった(教務なので必然的にそうなる)。教授会に遅れて行くことは一種の憧れの行動だった。優等生の女の子が不良の男の子に心惹かれるみたいなものである。念願叶って今日それができた。次からはちゃんと出ますので、今日は許してね。

  教授会は5時に終わる。研究室に戻り、甘味(「梅花亭」の豆大福)で一服。

  事務所で受け取ったゼミ志望者の資料に目を通す。

  6時半に大学を出る。これから帰ると自宅にメールを送ろうとして、ケータイがないことに気がつく。今日はケータイを使う場面がなかったのでいままで気づかなかったが、家に忘れてきたのだろう。研究室の電話から自宅に電話をして、机の上にケータイがあるかどうかを妻に尋ねる。すぐにはわからなかったが、ケータイの番号に電話をしたら机上の書類の下から振動音が聞こえてきて発見される。私の場合、ケータイはなければないで、やっていけるのではないかと時々思う。

  7時半、帰宅。食事を終え、居間のソファーで寛いでいると、妻がこれから洗濯物をたたむのでその場所を空けてくれと言われる。しぶしぶ退散。少しして居間に行ってみると、さきほどまで私がいた場所に、はるが座っている。妻は床の上で洗濯物をたたんでいる。どうしたことかと妻に尋ねると、はるがソファーに座りたがったので、自分は床で洗濯物をたたんでいるのだという。ちょ、ちょっと待ってくださいよ、私を追っ払っておいて、猫はそのままというのはどういうことなの? さきほど帰宅して食事をしていた息子が、横から口を挟んで、「我家ではお父さんより猫の方がプライオリティーが高いということだね」と言った。そうね、客観的にはそうなるね、って、オイ、それはいかんだろ。


はる