フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

10月19日(火) 曇り

2010-10-20 13:22:18 | Weblog

  8時、起床。ハムステーキ、レタス、トースト、牛乳の朝食。


おはよう

  11時に家を出て、大学へ。電車の中で、小山清『日日の麺麭/風貌』(講談社文芸文庫)を読む。 清涼感のある孤独な文章だ。

  「僕はいま武蔵野市の片隅に住んでいる。僕の一日なんておよそ所在ないものである。本を読んだり散歩をしたりしているうちに、日が暮れてしまう。それでも散歩の途中で、野菊の咲いているのを見かけたりすると、ほっとして重荷の下りたような気持になる。その可憐な風情が僕に、「お前も生きて行け。」と囁いてくれるのである。」(8-9頁)

  昨日、娘がケータイのメールに添付してきた路傍の花は「ランタナ」というそうだ。妻が調べて教えてくれた。

  12時10分からオープン教育センターの会議。大隈講堂の前を通り過ぎるときに講堂の時計が12時を知らせる鐘の音がした。途端に土岐善麿の歌が頭に浮かぶ。

  時計台の時計の針はいつも正午若葉すがすがしくけふもわが来つ

  私は本部キャンパスはたまにしか来ないので、時計台の鐘の音をき聞くことは珍しい。土岐善麿が早稲田大学で教えていた頃は、文学部はまだ本部キャンパスの中にあったのだ。
  「たかはし」のお弁当を食べながらの会議は1時間ほどで終り、戸山キャンパスに戻る。教務室で事務方との打合せを2件すませ、4限は演習「ケーススタディの方法」。TAのAさんに妊婦雑誌を素材にした分析例を紹介してもらう。6限は研究室でS君の卒研指導。提出まであと2カ月。
  夕食は「五郎八」の天せいろ。今夜は日直当番。11時、帰宅。