レジ劇場

ある日の午前中のレジカウンター。背中のかなり曲がったおじいさんとおばあさんカップルの後ろに並びました（この時間帯は老夫婦がとても多い）。


店員さん　「○○円でございます」
おじいさん「このカードはおたくの？」
店員さん　「いいえ～。違います～」
おじいさん「これは？」
店員さん　「いいえ～。違います～」
……このやり取り４回……

おばあさん「もう払いなさいよ。（私に向かって）ごめんなさいね～」
若女将　　「いいえ～。急いでないんで～」

おじいさん「これは？」
店員さん　「あぁ！これはウチのクーポン券です！！」
４人全員　　（心の中で、多分）「やったね！」

店員さん　「あー、でも８月３１日で期限が切れてますね～」

……ガッカリ。

人の声が重なっていく

二代目「今日、７時のニュースで見たんだけど、小澤征爾が指揮したんだってね。」
若女将「そうみたいね。」
二代目「なんかさー。なんか……。凄いなって思ったんだ。」

ガンの治療を乗り越えて、今日サイトウ・キネン・フェスティバル松本で、７分間の指揮により復帰を果たされたそうです。７分間という短い時間でも、今日復帰を果たしたことに、小澤さんにとって、このサイトウ・キネンが大切な場所だったのだろうな、と想像しました。


今日、私は年に２回のお楽しみ、ヴォクスマーナ（ラテン語で『人の声』の意）の定期演奏会に行ってきました。この演奏会については、今までも色々書いてきましたが、私が尊敬する音楽の先生方がこの演奏会をとても大切に、特別にしていらっしゃるのが、毎回舞台から伝わってきます。普段、様々な仕事場で戦っている先生方が、純粋に音楽への愛情を注いでいる舞台という感じがして、その場に居合わせるだけでいつもじーんときちゃうんだよね、私。

オケもオペラも好きだけど、静寂の中、人の声が美しく重なっていく様は、やっぱりいいなぁ。

ジャイアン・パワー

３２０着ほどのスポーツウェアを３日間で撮影するという、ハードなお仕事をしました。１日１０時間労働で丸３日かかりました。途中、疲労困憊のあまり、撮影にお借りしていたスポーツ具店の倉庫の床（土足）で、二人とも仮眠をとったほどでした。

正直言って、山寺の１０００段の階段は、この撮影の半日分も疲れなかったな。だから私達、蔵王でいくら歩いても、翌日ケロっとしてたんだ！私は「温泉って凄っ」と思ってたけど、仕事のせい（おかげ）で、意外と足腰強くなってるのかも。二の腕も、ノースリーブで電車のつり革持つのは恥ずかしいくらいに、力こぶが出来るようになっちゃってるし。

やっと８０着くらい撮影し終えたときに、つい弱音を吐きたくなってきたので「駄目だよね。終らないって思ったら終らなくなっちゃうよね。『病は気から』って言うもんね。『病は気から』の反対語って無いのかな？」と、半ば投げやりに喋り続ける私に、二代目がポツリと一言。

『俺はジャイアン』。


この仕事、やり遂げられる気がしないよ～と不安になった時は、是非『千里の道も一歩から』、『塵も積もれば山となる』、『俺はジャイアン』と唱えながら、頑張ってください！私達はそれで乗り越えました～！

求ム！復活！

二代目との思い出のお店がどんどん消えていきます。初デート（銀座のタイ料理・サイアム）、二代目がサンタで現れた待ち合わせ場所（表参道・ハーゲンダッツカフェ）、結婚披露パーティ（新宿・ボイルトン）……寂しい限りです。

お店は存続してても、お気に入りメニューが消滅してしまう悲しいパターンもあります。私達が（というか二代目が特に）好んでよく行くとんかつチェーンの『かつはな亭』。勿論、通う理由は『ゴハンおかわり自由』なんですが、私もお気に入りのメニューがあったので、喜んで付いていってました。

ところが、先日久しぶりに行ったら、ガーーン！無くなってるんだよ、『熱っ熱っチキンカツご膳』。思いっきり『今日初日ですっ！』な雰囲気で不慣れそう～なバイトのお兄さんに「熱っ熱っチキンカツご膳は無くなってしまったの？」と詰問して、二代目に注意されました。

代替品としてメニューに新登場していた『熱っ熱っミックスカツ定食』を頼みましたが、私はメンチカツもヒレカツも要らないのに。チキンカツだけ何切れも何切れも食べたいのに。

誰か『かつはな亭』の社長さんやメニュー開発担当者の方とお友達の人がいらしたら、「ファンが泣いてます」と伝えてください。

蔵王じゃなくても

昨日は市内のゴルフ場で撮影でした。とはいっても、別にゴルファーを撮った訳ではなくて、クラブハウス内レストランのメニュー撮影でした。美味しそうだったな～、海鮮カキソース炒め。

帰り道。一緒に仕事をしていたクライアントさんの車が駐車しています。小さな橋の下にクモの巣を掻き分けぐんぐん降りていき、何かを捕まえようとしているのです（スーツで！）。『えー、男の人って訳わかんなーい』と思っていたら、嬉々として降りていく二代目。「わー、沢蟹に挟まれた～」「きゃははは！」「コレ、黒アゲハの幼虫ですよ！」「うぉー！」

そんな４０男たちは放っておいて、「蔵王に行かなくても、こんなにイイ場所が市内にあるんだなー」とお散歩していました。その後、暫く車を走らせた後、道端でおじさんとおばさんが梨を売っていたので、一袋買って帰ってきました（甘くて美味しい～）。

仕事と仕事の狭間。イイ感じの気分転換。


（写真はウチから車で２０分程度の田園地域。携帯で撮影した写真だけど、皆さんもちゃんと見られるかな？）

Everybody Needs Somebody♪

久しぶりに、映画『ブルース・ブラザース』を観ました。

あの熱いんだか冷めてるんだか、いいヤツなんだか悪いヤツなんだか分からない主役二人のキャラの、黒いサングラスで全く目の演技が伝わってこないところが魅力で、大好きな映画。

レイ・チャールズ、ジェームス・ブラウン、アリサ・フランクリンという大御所がちょい役で出てきて見せ場ノンストップだし、他には何に出演してるのか知らないスター・ウォーズのレイア姫とか、ミニスカートで有名なツィギーとかも何気な～く出てて、カッコイイんだよ。特にレイ・チャールズのシーンは、昨日もガンガン踊ったり跳ねたりして、疲れも吹っ飛んだ！

……と。
階下のお義母さん、ごめんなさい。昨日も「どうしたのかしら、バタバタして？」って思ってたかな？前にも、横綱が負けて「きゃぁぁぁ」と悲鳴をあげたら、「大丈夫！！！？尚美ちゃん！！！」と二階に駆け上がってきちゃったしな。静かにしなくちゃ。


※タイトルは、ブルース・ブラザースの中の代表的な一曲。どうやら『Everybody needs somebody to love』という曲名が本当っぽいです。

Birthday サプライズ！

先日、合唱団で蔵王遠足に行ったのですが、その日は指揮者の初谷先生のお誕生日でした。日程が決定したときから団員たちの「お祝いしたいよねぇ」「驚かせたいよねぇ」と相談している声が、あちらこちらで聞かれました。

そういう時に迷いもなく立ち上がるのが、我らが姐さん（どんな方なのかは→二代目のブログで分かりやすく説明してあります）。グラングラン揺れるバスの中で、何の躊躇もなく３３本のロウソクに火を灯し、先生の位置までフラフラと運び、『フーッ！』の後には、おもむろに取り出した包丁で自由気儘にザックザックとケーキを切り分けて下さいました。親しいケーキ屋さんに「朝７時の誕生日会で使うので」とワガママ発注をし、全員に行き渡るように、とバックアップのシュークリームまで手作り持参。相変わらず、行動が鮮やか。

サプライズって用意する側の方が楽しいかも。計画しながら「先生、喜ぶかなー」と考えている時や、バスの中で「今か今か」とみんなでクスクスしながら待っていた時は、すっごいわくわくしたもんね！


（写真は友人A子撮影のバスの中でロウソクに点火した状態のケーキ）

（初谷先生もその時の様子をブログに書いて下さってます！ちなみに、文中の『イケメン』カメラマンって二代目のことらしいよ。→孤独な音楽家の夢想　「ZAWO」）