12月の僕の詩。12月らしくないのかな。
「僕はいつかいなくなってしまう」 山鳩暮風
僕はいつか
いなくなってしまうんだよな
此処からいなくなってしまう
此処に居なくなったら
僕は何処へ行くんだろうね
どっかへ行くんだろうか
どうやって行くんだろう?
そりゃ風だよ
ふうらり風に身を任す
上空まで上がって行ったら
雲に乗り換える
遠くへ遠くへ流れて行く
どんどんどんどん流れて行く
流れて行った先で
顔中を夕日に赤く赤く染めて
みんなを懐かしむんだよ
懐かしみたい分だけ懐かしむ
そして真っ赤な涙を流す
流したいだけ流したら
眼下の赤い海に堕ちて行って
途中でふうと消えておしまい
もう何処にも行かなくていい
☆
これはS新聞の読者文芸に投稿していました。今日が発表でした。落選でした。選者の目に敵う詩になっていなかったようです。
がっかりしています。YouTubeの音楽がそのがっかりを慰めてくれます。
何事も期待を持たないでいる方が賢明のようです。期待は裏返ったときが無惨です。