好きだなあ。
早朝、芋掘りをした。でっかいのが収穫できた。道の駅に出荷したら、１個１００円くらいしそうだな。
芋の蔓が繁茂していたので、捨てるのは惜しくなって、芋蔓を摘み取った。
午前中、数時間ずっと芋蔓の筋剥きをした。飽きもせずに、休憩も入れずに、ひたすら根気強く。好きだなあ、としか言い様がない。
家内が今度の土曜日に近くの道の駅に出荷すると張り切っている。芋の蔓は２００グラムで２００円ほど。これが４包みできた。
薩摩芋が５個。お金を得るというのは難しいもの。そう実感する。
ま、しかし、働けたから、それでいいじゃないか。元気をもらったのだから。
４時半起床。長い眠りを眠っていた。もう寝るのに飽きた。
嫌な夢ばかり見せつけられる。これでもかこれでもか、という具合に。嫌がらせとしか思えない。弱点弱点を突いてくる。夢に捻じ伏せられて「ふぎゅ～う、降参」の唸り声が出る。
怠け者で生涯を通してきた。それを責められる。
この男は、とにかく勉強をしてきていない。まことに不勉強人間なのである。これで終わらせてなるものか、の天の声が、この男には悪夢にしか思えないが、叱咤激励の夢を見させているのかもしれない。
夢見疲れた。
起きる。
深呼吸する。
不染。染まらない。
蓮の華は、池の底の淤泥に染まらない。
ゆえに淤泥華（おでいげ）と呼ばれている。
白蓮華は法華経の華、プンダリーカである。
白蓮華は、煩悩の池水にも染まらず、馥郁とした香りを放つ。
そんなに影響を受けなくともいいではないか、僕よ、僕の心よ。
影響を受けやすいのはいいことじゃないよ。
すぐにぼろぼろになる。
☆
はい、息を吸って！ 深く深く吸って！ 吐いて吐いて吐き尽くして！ まっさらになって！
僕よ、元の１に戻りなさい。
酔芙蓉の花、咲く。
やっとやっと咲く。
庭の片隅が華やぐ。
朝は純白、日差しに応じて、だんだん赤く染まって行く。
まだ日差しが暑い。１１時２０分で、３１・１℃もある。湿度は５６％。まあまあからっとしているけど。
畑に出て行く気にはなれない。
何処かにひょいと出掛けて行ったらよかろうが、その行き先もない。
用事もない。
人を訪ねていく気もしない。このコロナ禍の時代。迷惑がられるに決まっている。
クレヨン水彩画でも描いて過ごしていたらよかろうが、それも面倒がる。
朝寝をしても、熟睡が来ない。入眠しない朝寝もつまらない。
朝から酒を飲む気はしない。どんなに上等な酒だろうと。
そうだ、仏典朗読をすればいいのだ。朗々と。
誰も居ない。迷惑にもなるまい。
よくない状況にある。
よくない状況にあるときには、では、どうすればいいか。
打つ手がない。では、手を打たない方がいいだろう。
我慢の時には我慢をする。それしかあるまい。
いつかはその状況を脱する時が来る。
それまで待つ。待つしかない。
裏が回転をすれば表だ。
回転をするときもあるだろう。
仏教は、転回の「転」を教えている。ものの見方を転じて転じて行くことを教えている。
☆
僕は、で、何をする気も起こらず。ふて寝を決め込んでいる。騅の行かず。進まず。
友人から頂いた生姜を家内が味噌漬けにしてくれた。
もう漬かっているようだ。
朝ご飯は餅米を蒸かしたおこわご飯のおにぎりだった。
生姜の味噌漬けが卓上に列んだ。薄く切ってあった。
賞味した。おいしかった。友人に感謝だ。
早朝、朝食前に３時間働いた。椅子に座った姿勢で、スコップで土を掘り起こして、ふかふかふかの畝を２列盛り上げた。長さ４ｍ、幅１ｍほどの。なんども休憩を入れた。
それでも老人には重労働。汗を掻いた。疲れた。
ここには白菜苗を移植して来よう。プランターに種を蒔いていたのがもうすくすく成長している。
白菜は鍋物料理に重宝する。すき焼きにも欠かせない。そこまで成長するには時間が掛かるが、日々が楽しみだ。
早朝、里芋を掘った。小さい。小さけれども、子だくさんだった。
茎や葉っぱはあれほどに大きくなっているというのに、小芋には栄養が行き渡っていない。
まだ掘り起こす時期ではなかったのかも知れぬ。
